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北森ペット病院


2023年9月17日 (日)

世界は狭い・・・自分のね

少なからずの人が

自分の経験だけで頭に浮かぶ世界を

世界像と思い込むんだよね~


コロナ禍で

改めてそれを認識したね。


サイエンスの仕事に少しでも関わると、膨大な天才達の論文に触れるわけですが、

そんな時


自分なんて、

世界の端の端の断片しか知らないことくらい、すぐにわかるんだけども、



(そんな少なからずの)人々は、ある意味、お気楽で羨ましい



私みたいな感性の人間は、


多分、経験論が大嫌いで、


きっと


経験から得ることがあったとしても、それは失敗のうちからだね。





 

2023年9月12日 (火)

あなたのエビデンスと、私のエビデンス

ネットの時代で、

飼い主は、

様々な情報に触れるわけです。


でも、情報と、エビデンスは違うわけですね。


たまに、

情報=エビデンス

だと思っている飼い主がいて、なかなかそれが困りごと。


獣医のいうエビデンスと、飼い主のいうエビデンスは、まったく違うんですよね。


エビデンスというのは、科学的に証明されている標準療法です。もちろん、まだエビデンスになってない最先端の治療法があるかもしれませんが・・・。対して、飼い主がいうエビデンス(情報)は、ネットの個人的な体験が多いですね。

もっとも、医療分野のエビデンスに比べて、獣医療分野のエビデンスの質はかなり低いのですが(大規模な臨床研究ができないのがその理由)



エビデンスは、比較的簡単に調べられます。


でも、


多分、飼い主が調べる方法と、私達が調べる方法は、まったく違うんですよね~。


Pubmed、IF・・・・・知ってますか?



もうね、

中学校あたりで、その辺の事、教えれば良いと思うんですよね~

2023年8月31日 (木)

心の旅

あの頃は、

いつもタバコ吸ってまして・・・・・なにせひどいチェーンスモーカーでしたからね(毎日60本は吸ってたね)。


今の人は知らないかもしれませんが、


タバコは、その昔は、マッチというもので火をつけて使用しました。



『マッチ擦る、つかのま海に霧ふかし、身捨つるほどの祖国はありや』

大好きな詩人・寺山修二の短歌です。


寺山修二といえば

劇団・天上桟敷や、カルメンマキさんとの音楽ワークでも有名でしたね。



劇団をもって

音楽もやるといえば

劇団・健康、ナゴムレコード主宰のケラさんですね。ナゴムには、ケラさんのバンド有頂天の他、バチカブリ、期肉少女隊がいましたね。



80年代後半、

有頂天の『心の旅』を聴いて、

私は

本家の心の旅を知りました。


 

今日、NHKの、チューリップラストコンサートをみて、40年前まで、走馬灯のように、思わず心の旅しちゃいました。



あの頃、

故郷を離れなきゃいけない状況で

この歌詞、そのままの青春してたね~


そして

いつもタバコ吸ってたな~

(カルティエの金ぴかのライターを保持するのが浪人時代の夢だった気がする)

2023年8月28日 (月)

完成

完成しました


2023年8月27日 (日)

集団免疫仮説も、駄目か・・・

そもそもの
コロナ渦を逃げ切る作戦だった集団免疫仮説


今回のCOVIDの前の、最強のコロナSARSで

得た教訓は、

ウイルスにはN抗原と、S抗原があって、SARSの時に、

Wholeのウイルスを使ったワクチンで大失敗・・・


どうもN抗原に対する抗体(N抗体)を誘導すると、
逆によくないってことがわかり


天才たちが、S抗体のみを誘導するmRNAタイプの
ワクチンを作って、大成功


つまり

コロナ渦を切り抜ける人類の

シナリオは

ワクチン接種で、安全なS抗体だけを誘導する免疫を
つけて、第1回目の感染を乗り切り、あとは、自然感
染が数年かけて集団におこり、

集団が、ワクチン抗体+自然感染のハイブリッド抗体で、

コロナに対する最強の免疫をつけて


集団免疫完了

だったはずが・・・・

 

最近のデータ見てると


再感染者の方が初回感染よりも予後が悪い・・・・・
つまり感染を繰り返しても、ろくなことない・・・・・


天才の京大のN先生も

故に

集団免疫は無い

って言ってるし

 

ロングコビットの治療薬が早くできればな~

第9波

第9波

 

日本人ってどうもTVからしか情報を得ない
ヒトが多いようで、

TVでやらなくなったとたん、もうコロナ渦
が過ぎたって・・・
 
おいおい、真っただ中でっせ!

 

私は、10代から42歳までTVがない生活
だったので、TVから情報を得るという意識
が、そもそもない

 

で、

 

救急や、高齢者や、小児外来の(コロナを診
ている)先生の話を聞くと、


相当ひどいことになっている・・第9波。

 

1万人を殺した8波に迫る勢いの可能性も
あるようだけど、

 

なにせ5類になって、最終集計が2ヵ月後・・
・・どうなってるのかわからない

 

マスク、XBBの追加接種お忘れなく・・・・


ワクチン接種者の多くは
軽症ですが、感染者の10%は、

ロングコビット。

 

ブレインフォグや、糖尿病や、腎障害なんて
嫌だよ。


・・・怖い

 

とにかく、マスクして、大量の抗原を吸わな
い様にね!

 

(TVって、日本人にとっては、まるで昔の大本
営だね。)

 

リスク

こんな仕事してると

リスクって言葉が日常語。


さて

起きた事の原因を探るより

起きなかった事の原因を探る方が重要だ・・・・たしか、シャーロック・ホームズだっけ?


人間の歴史は、戦争の歴史。
戦争の歴史は、領土拡大の歴史。


でもさ、

昔から謎なのですが、


じゃ米国はどうして日本を占領して、領土化しなかったのでしょうかね?

沖縄からなぜ手をひいたのでしょうかね?

アジア人が嫌いって理由でもなさそうだしね。


やっぱり、
数千万(当事)の民を民主国家に組み込むと、大統領選が大変になるからかな~?


現代においては、領土拡大を狙う国って、結局、選挙も国家管理してる専制国家だものね。民主国家は、領土拡大しても民が増えて選挙が大変になるだけだから、戦争はしかけない気がするよね。


というわけで、

リスク


戦争のリスクを問う学問があるならば(あるよね、きっと?)

やっぱり

戦争のリスクは、専制国家との対峙だね。


(もう1回)というわけで、


民主化(普通選挙の導入)って、領土拡大の野望が空転する良いシステムだね(多分)。

2023年8月18日 (金)

観察中

夏休みだもんね


観察中

 

ノミの卵

 


ノミの繭

 

 

50人かぁ

IFの高いJAMAに

米国でコロナ関係でデマを流した医師と、そのデマの傾向について知見が発表されました。


https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2808358

(最近は、日本語翻訳が簡単なので、変換して、読んでみましょう)

ちなみに

医学の臨床系ジャーナルでIFが高いものは

・The Lancet

・NEJM

・JAMA

・BMJ


報告によると

米国では主に50人の医師がSNSにデマを流しているようで、ここでは、そのデマの傾向や、彼らが得た収入まで詳細に分析されています。


コロナ関連死のうち30%は、彼らのデマを信じたことが原因で、(通常の公衆衛生上の対応をしていたら)もしかしたら救えた命ではないかと推察されますね。


・・・・・

一般の方が、

専門分野に関して、何を信じて良いか、見極めるのはとても難しいと思います。


例えば、私にしても、経済学(アベノミクスは正しいのか!とか)や物理学(地球温暖化は本当なのか!とか)分野は、当然ながら、素人ですが・・そんな時にいつも心にあるのは以下の基本



● 専門分野に関して素人が挑むときの基本


・批判的精神(多角的な視点から物事を把握しようとする精神)

・いつでも自説を変える精神


の2つ。

闇落ちしないには、

この精神が重要なんですよね



今回のコロナ騒動・・・・

実は

私自身、最初はマスクなんて・・・・と思っていましたが、

完全に間違いでしたね。

2023年8月16日 (水)

オカルト療法・・・・朗報・・・Youtube

ここのところオカルト療法の話をブログで書いていたら、


なんと

Youtubeから

朗報が!


Youtubeが、


その動画サイトから、

オカルト療法や、非科学的な医療情報の紹介動画を、排除するとの方針を発表しました!



まずはガン治療を中心に、ワクチンや、生食医療に関して当該動画を削除する方針のようです。


https://blog.youtube/inside-youtube/a-long-term-vision-for-medical-misinformation-policies/



これで、

非科学的なWHO基準を逸脱したオカルト療法の蔓延が少しでも減るかな~。



獣医療関係にも

同様の措置を

とって欲しいな~。

(でも、獣医療は、WHOみたいなワールドの組織が無いから無理か。FDA基準でもいいいけど、それだと米国基準になっちゃうものね・・・)

2023年8月14日 (月)

オカルト療法の続き

オカルト療法の続き・・・


獣医療のオカルト療法は、まだまだお子様レベルだけど・・・・(食事で病気を治そうとか、波動を送るとか)・・・医療(人間の)方は、いかにも、最先端って感じのオカルト療法がある。


医療の方は、

オカルトを見分けるのは比較的簡単で


まともな標準療法は、保健医療になるので(無論、最先端の癌治療や、希少疾患の新薬などで、でまだ保険適用でないものはあるけど)、基本、自由診療なるものを怪しいと思えば良いのだけど、


最近、医師の情報誌で知りましたが、


OA(変形性関節症)



PRP(Platelet Rich Plasma )を注射ってのが、自由診療で流行っているようで、


専門医が嘆いていました。


PRP療法は、自身の血小板を採材して、血小板の細胞増殖能を期待して治療に用いる療法(患部に注入したり)だけど、


いかにも最先端って感じなところが、ね・・・



OAには効かんのよね

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34812863/



仰ぎ見る医療の世界でも、自由診療の名のもとに、専門医も否定する治療をする医師がいるんだね・・・・。


オカルト療法を


本気で信じている(獣)医師

信じてはいないが金儲けでやってる(獣)医師



私の感覚では、

前者は獣医師に多く、後者は医師に多い


あくまで私見だよ・・・。


2023年8月12日 (土)

うううう、オカルト

いや~、業界は、オカルト療法大氾濫ですね。


昔は、

雑誌に●●が良いって書いてあった~というのが、オカルト療法の定番でしたが、

今は、

Youtubeがその主戦場ですね。


HPナンゾやってると、全国から、オカルト療法(本人はオカルトと思っていない)の問い合わせがやってきて、辟易します。




まじめな方

高学歴な方

パラ獣医学の方(トリマーとか、AHTとか)


が、案外オカルトに、引っかかるんですね・・・・・かの天才・ステーブ・ジョブズだってひっかかったんですから、(獣)医学って、なかなか素人さんにはファクトの探索が難しんですよね。



ここでも、何度も書いてますが

オカルト療法の特徴を

今一度記して


注意喚起しておきますね。


こんなワードが目に入ったら要注意です



● 何にでも効くという療法

● ナチュラルというキーワード

● 免疫をあげるという謳い文句

● 業界は、製薬会社・フード会社に支配されているという陰謀論

● 個人の感想がデータの主体

● 誰にでも簡単に理解できる治療法

● ネットの一部(いや一人? 笑)の専門家のみ推奨

● 病名が異常に単純(心臓病に効くとかね・・・)

● ペットフードを原因にする

 

まあ、

思うんですが、要は、単純で簡単な話には裏がありますね。


2023年8月 1日 (火)

NIHがついに動き始めました

Long COVID・・・・ついに、NIHが動きはじめました。


https://nordot.app/1058862120792163097


コロナ・・・・・・ワクチンを接種して、基礎疾患が無い場合、ほぼ怖くない感染症になりましたが(多分)、数%の可能性で起こるLong COVID

ブレインフォグ、糖尿病・・・・解明が待たれますね。

 

 

2023年7月29日 (土)

肺は非再生の組織

ある動物病院でのお話。


多くの動物病院は、未だコロナ対策として、飼主には、マスク着用をお願いしていると思います(米国の調査だと、動物病院は、感染リスクがどちらかというと高い場所なんですよね)。


それでも、5類のお願いベースなので、

少なからずマスクを着けていない飼主も来院されます。


そんなマスクを着けていないある飼主が、



獣医師に、

『先生、まだそんなに、コロナ怖いの?』

って聞いたそうです。


獣医師は、

『そりゃ怖いですよ。重症肺炎になることは、今は稀ですが、肺の組織って、非再生性なんですよ。なので、万が一、肺炎になって広範囲に肺がダメージを受けると、一生、治らずに呼吸が苦しいんですよ。』


その飼い主、

絶句したそうですが、


これだけ、コロナ渦で大騒ぎして、

そんなことも周知されていないんですよね。


少し驚きました。


ちなみに

肺、腎臓、心臓(のメインの組織)は、非再生性です。



加えて

コロナに罹患すると、脳障害、糖尿病などのリスクが上がります。


怖いっす

2023年7月22日 (土)

HPの有用性・改めて

私は、

他院のHPを観るのがとても好きなのですが、HPの有用性について、最近、改めて感じますね。


飼主側の動物病院HPの見方とは少し違うと思いますが、


私にとって、

他院のHPは、町中の本屋さんなんですね。



読書好きの方は、わかると思いますが、


本て、

自ら探す本



出会う本

があります。



他院のHPは、町中のふらりと入って面白い本に出合わせてくれる、本屋さんのようです。


全科診療が基本の我が業界


専門分野や、好きな分野のアンテナは常にはってますが(新刊専門書、学会等)、全てをカバーするわけにはいきません。


そこで、

今まで知らなかった分野の本との出会いを与えてくれる町中の本屋さんに入るように、他院のHPをみるわけですね。



今の時代、

情報がFACTがどうかは、瞬時にわかります。



他院のHP



ん? なにこれ?



論文検索

なるほど


というわけで、

おそらく飼主さん以上に、(他院の)病院のHPを見まくっている私です。

 

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