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北森ペット病院

2018年1月20日 (土)

多重人格

北森ペット病院・北森です。当院ブログに来ていただき、感謝いたします。


本日は、多重人格についてです。


多重人格というと、一般的には精神疾患の領域のように言われますが、逆に単一の人格の場合ですが、これも誇大妄想狂という精神疾患の領域に入る場合があります。例えば、俺はヒットラーだとか、ナポレオンだとかと言うパターンですね。


思うに、普通人々は、多重の人格(ペルソナと言ってもいいかもしれませんが)を、コントロールしているのではないかと感じます。コントロールできない場合に、それは、多重人格障害として精神疾患の領域に入るのだと感じます。


病院をやっていると・・・・他の自営業の方もそうだと思いますが・・・・・経済活動のフロントラインにいると、様々な階層(経済的、知的、社会的)の方との、生々しい出会いがあります。階層(級)意識は、20世紀の発見で、その意識はおそらく社会的な人格を作るわけですが、


診察室で、様々な人格と対峙する時、私は私の中に様々な彼の人格を発見します。人格同士が、呼応するんですね。


もしかしたらコミュニケーションを円滑に働かせる為の、私の本能的な作為かもしれませんが、不思議な感覚ですね。


2018年1月19日 (金)

薬剤の開発コスト

北森ペット病院・北森です。当院ブログに来ていただき、感謝いたします。


本日は、薬剤(新薬)の開発コストについてのお話です。


獣医の使うお薬の多くが人用です。人体の新薬が出ると、(数年のラグがあって)、獣医業界で出回るのが通例です。


さて、その新薬ですが、以前、人間の学会で、医療コストに関する講演がありまして、そこでの発言によると、新薬が開発される確率は25000分の1で、1剤の開発コストの平均はは、約1000億だそうです。


すごいですよね。あのひと粒に、1000億が投じられているわけですから。如何に人間の知力が投下されているかがわかります。


製薬が、知的集約産業であることの表れですね。


たまに薬が石油から作られた工場製品の様に言われる人がいますが、えっと・・・・もともと石油も大自然のものですし(採掘しますからね)、工場で1000億分もこねくり回してつくってるわけじゃございませんので。


例えば・・・・あとは、こちらの私のコラムでどうぞ。


https://d-mypet.com/column-23.html

2018年1月17日 (水)

オカルト療法

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本日はオカルト療法について。


人間の医療と違い、自由診療の我々の業界には、オカルト療法がはびこっているわけですが、


そんなキワモノ療法をする病院には、その療法を、効果がないとわかっているけど、金儲けでやっている病院と、その療法を(悲しいかな)信じてやっている病院の2つタイプがあります。


前者は、飼い主にとって悲劇としか言いようがありませんが、後者はもう喜劇です。邪悪さは非難の対象ですが、屈託のない知識不足の場合は、不謹慎ですが笑いの対象です。


米国の初第大統領・ワシントンは、オカルト療法のしゃ血(悪い血を体から出せば病気が治る)が原因で死にました。200年前の出来事です。


今はそんな昔のオカルト療法は駆逐されていると考えがちですが、いやいや・・・・、逆に息を吹き返しています。


ご注意あれ!

2018年1月15日 (月)

人畜共通伝染病

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はっきり言って、聞いたことも無い人畜共通伝染病で、女性がお亡くなりになりました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180115-00000042-san-hlth


非常にかわいそうな出来事ですが、感染源と思われる猫にも罪はありません。


ところで、猫由来の感染症と言えば、真菌やノミなどの寄生虫、猫ひっかき病が有名ですが、平安貴族は、室内で猫に紐をつけて飼っていたそうですが、昔の人は、どうしてたんでしょうね?現代でさえ、人間にうつると大変なのに・・・。不思議ですね。


2018年1月13日 (土)

天上の批判は地上の批判

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先だって、日本の高等教育の失敗の話で、日本の科学論文数が減少しているという話を書きました。


臨床獣医師もアカデミアのはしくれですが、天上の批判は地上の批判です。わが業界の論文数の少なさは、嘆かわしい限りです。


企業時代、医療の世界を見てきましたが、医師は、少なくとも若い時代、修行時代は、数多くの論文を数多くの診察をしながら書きます。また大病院ともなると、積極的に臨床データを調査し、論文として発表します。


論文は、必ず先達の批判から入りますが、それをして初めて自分の専門分野における建ち位地を俯瞰できます。審査を通り、はれて論文として認められ、科学者としてtake offできるわけです。


医師の世界と比較し、わが業界はどうでしょうか。私の知り合いの獣医師で、論文を書いている人間は、2割程度です。本当に悲しい限りです。


動物病院は、都会では少々乱立気味です。また人口の減少、犬の飼育頭数の減少など、業界がシュリンクする気配もあります。そのような状況を反映してか、昨今、患者を増やす方法、病院を大きくする方法など、コンサルテーションの話が、専門雑誌に良く掲載されるようになりました。


自己利益の拡大をはかる話・・・・・ばかりです。


例えば、腫瘍の認定医とか、皮膚科の認定医とかいうのはこの10年、タケノコの様に増殖してますが、彼らがまともに論文発表をしないので、彼らがやる療法の何が最先端の治療なのかわからないことが非常に多いのです。


認定医が、単なる宣伝だけになっている・・・・自己利益の拡大ばかりやっている・・・・・そんななんちゃって専門家ばかりです。


忘れもしない、開業当時、老看護師の患者さんが、私に、医者のように論文かける獣医師になりなさい、あなた方自身が業界を進歩させなきゃ・・・・と言いました。


その通りだと思います。

2018年1月12日 (金)

癌の原因

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本日は医療情報です。


人間のデータですが、世界のがんの6%は糖尿病と肥満が原因であるとする研究が高級ジャーナル Lancet Diabetes Endocrinolに報告されました。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29195904


特に、肥満と肝臓がんと子宮内膜がんとの因果関係が指摘されてますね。


昨年の別の高級ジャーナルに、米国臨床腫瘍学会のステートメントとして、癌と飲酒の関係が報告されました。


多量飲酒で、大腸がん(1.44倍)、乳がん(1.61倍)、肝臓がん(2.07倍)、咽頭がん(2.65倍)、口腔がん(5.13倍)、食道がん(4.95倍)


飲酒、肥満、暴飲暴食(糖尿病)に対する教育は、家庭内でもしっかりすべきだと思います。

2018年1月11日 (木)

日本の高等教育 中国 雑感

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日本の高等教育 中国 雑感です。


昨年、世界で最も権威のある科学雑誌ネイチャーに、日本の高等教育の失敗についての特集が組まれました。日本の大手マスコミはどう言うわけかスルーでしたが、ものすごいインパクトのある記事でした。もう日本からはイノベーシンは起こらないのではという未来予想でした。


高等教育の水準について計量化できる指標に科学論文数がありますが、人口あたりの論文点数は日本は先進国最低で35位だそうです。お隣韓国は、日本の1.7倍。総論文数も、世界一位はアメリカで、二位は中国、主要なジャーナルにおける論文数も、過去10年で日本は8%減少しましたが、中国は45%増やしました。


日本は、アジアにおける科学立国の存在基盤も危うくなり、リーダーシップを中国にとって代わられるかも知れません。


中国・・・・・中世、かの国は、世界ではじめてグローバリゼーションを起こした国です。東アジア一帯に漢字を広め、宋銭を広め・・・・・・歴史上、貴族を無くした初めての巨大な人民国家です(どうして中国が西欧化しなかったのかは謎ですが・・・・)。


今や、中国の人口は10数億ですが、19世紀の世界の人口分をハンドリングしているすごい国家です。


国境線の覇権争いも良いですが、実利の面の覇権争いに負けた場合の方が、国民国家日本の将来を危うくするような気がします。

2018年1月 9日 (火)

ジョブズの思い出 ②

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昨日の続きです。


あの天才ジョブズにして、こと医療に関しては間違いを犯してしまったというお話でした。


悪貨は良貨を駆逐すると言いますが、(今はお金は電子データですから)、現代においては、悪薬は良薬を駆逐するですね。ジョブズは、主治医の話を無視したわけですから。


実は、私の顧客にも、オカルト療法に魅せられ、当院から去っていった方、希ですがいます。


オカルト療法に足元をすくわれない方法ですが、2つポイントがあります。


① 使用されている薬剤や療法が、知的がどうか


② 汎用されている療法かどうか


です。


①に関してですが、今、画期的な新薬を作ろうと思うと、多くの研究者が数十億円かけて10年以上は、かかります(あのiPSですらそうですからね)。それほど、薬と言うのは、多数の才能が一生をかけて作る知的集約物です。その辺に生えてる葉っぱなんかとは比べようがないものです。

自身が受ける治療が、如何に知的なものか、感じ取るべきです。


②に関してですが、医学は体系学です。空を飛ぶ方法に秘密が無いように、医学にも秘密はありません。どこどこの●●先生が秘儀を持っているなんて考えはやめた方が良いと思います。無論、外科手技や、医療機器の差は病院によってありますが、それこそが、皆さんが、調べるポイントですね。


お金に余裕があって、人より賢いと思っているあなた!、注意して下さいね。


(実はこのカテゴリー、時に医者や獣医にも当てはまるところが怖いんですよね)


(しかし、まともな医者や獣医は、特定の療法が科学的かどうか調べるすべをもっています。あえて記しませんが、それを知らない医者や獣医は、とても危ないですね。身内、友人関係に、一人でもそういう医療情報を識別できる人がいると違うんですけどね。)

2018年1月 8日 (月)

ジョブズの思い出 ①

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年始のMacのセールで、iPad Proを購入した、北森です。本日は、天才でも、こと医療情報については無知と言う話です。


iPad・・・いうまでもなく、天才ジョブズの仕事です。彼は間違いなく、20世紀を代表する天才の一人ですね。


しかし、彼にして、晩年は、自身のがん治療に際し、主治医のいうことも聞かず、オカルト療法を盲信し、死期を早めたことは、医療人の間では良く知られた事実です。


最晩年は、自身のおかした間違いに気付き、標準療法を選択しましたが、時すでに遅かったですね。彼が若くして死んだことは、周知の事実です。


天才にして、こと医療に関しては、無知なのが、当時私にはちょっとした驚きでした。


最近、米国で、オカルト療法に足元をすくわれる患者の大規模調査があり、以下のグループが危険であると、報告されました。


① お金持ち(成功者)

② 高学歴


①に関してですが、どういうわけか、オカルト療法は高額と相場が決まってます。お金がないとそもそも手が届かないということでしょう。


②に関してですが、高学歴の方は、時として医療人よりも私の方が情報を知っている・・・・という錯覚をお持ちになります。獣医の現場でもよくあることですが、賢い人が、手順を踏まずに得た情報は、どう言うわけか、ジャンクな、世界の片隅の方に転がっている路傍の石のようなものが多いです。よくま~こんなアホ臭い情報を探したね!と、関心することもあります。


そういうわけで、①、②ともに、みごとにジョブズのバックグラウンドに当てはまりますね。


つづく

2018年1月 6日 (土)

獣医師の老い

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今日は、獣医師の老いについてです。


老いは誰にでもきます。しかし、人間としての老いと、獣医師としての老いは、質が違う問題です。前者は、年齢と並行して進みますが、後者は、自然の時間の流れとは関係なく訪れます。


当然、今回は、後者についての話ですが、獣医師の老いは、


① 新しい技術の否定


② 最新統計学への無理解


から始まるというのが私の感想です。


15年前、ダックスのヘルニアが流行しかけた時、2人のビックネームの講演に行きました。1人の先生は、積極的にCT、MRIを導入して診察すべきだと言い、もう一方の先生は、獣医にCT、MRIはやり過ぎだと話しました。15年たって、一方の先生は未だにフロントランナーですが、後者の先生は、少なくとも学術の世界からは消えました。


20年前に、動物病院にレントゲンが導入され始めた時もそうでした、その後、エコー、内視鏡、CT、MRIと高度な医療技術が導入され始めると、必ずといっていいほど、そんなものは、やり過ぎだと言う人が、なんと業界内部の獣医師自身から出始めます。


最新技術の否定・・・・・そう言う話をする獣医師をみると、コンピューターについていけない老人を見るような哀れな気持ちになります。


それは獣医師の老いだと思います。


最近、世界的な獣医師が、やはり最新技術を否定するような講演を行う事がわかりました。非常に尊敬していただけに、複雑な気持ちですが、自身への戒めとして、彼の、私にとっての最終公演を聴きに行こうと思ってます。生前葬に行くような気持ちで・・・・・・。


②に関しては、いずれ書くことになるでしょう。


そうそう、私自分自身も病気をして病院にかかるわけですが、自身の主治医を探す時は、当然上記の様な事に注意を払って選んでいます。医院に入った瞬間、先生と対峙した時、あらゆるシーンで注意を払うと、案外、この先生は最新テクノロジーについていっているのかわかるものですよ。


よくあの先生は腕が良いとか悪いとか言いますが、老いてないのが前提だと思いますね。

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