病院20年の軌跡
こんにちは北森ペット病院・北森です。当院ブログに来て頂き、感謝いたします。
さて、当院は、来年20周年です。
あっという間の20年でしたが、非常に個人的な事ですが、開院時、私は、日常の診察業務の他に、4つの事を自分に目標と課して病院を初めました。
簡単な方から書くと、
・学会発表をする (9/17)
・学会誌に論文を書く (3/17)
・特定疾患に関して日本でTOP3に入る (2/17)
・特定疾患の疫学調査をして総説を書く (1/17)
です。
カッコ内は、他の獣医師の状況です。彼らが私と同じ目標を持っていなくても別段良いのですが、参考までに記しました。分母が院長を含む同じ大学の知人の獣医師数で、分子はその中で各項目を達成した獣医師数。ちなみに院長の北森♀は残念ながら分子の方には入ってません。
そして、20周年を前にして、19年目の今年、ようやく全ての目標を達成いたしました。17分の1・・・・・・この最後の1項目に関しては、10年の歳月と400万の資金を要しました。
臨床獣医師ですから、ペットの病気を治すのは当たり前です。しかし、獣医学は決して天上のものではありません。地上のものです。私たち自身でブラッシュアップしていかないと
いけません。身銭を切って!
後輩の諸君にはよく言うのですが、経営規模を拡大しするのも病院の一つのあり方ですが、その資金があったら、もう少し自分の存在の不安定さにおののき・・・・だって完璧な医療技術なんて無いですから・・・・生命現象不思議に驚き・・・・驚けるのは知性の発動です・・・・それを言葉にして残して欲しいものです。
次世代を育てる教育的側面からの規模拡大であれば、町に一病院あれば十分です。その他の病院は、時間的にも数的にも、自分で診れない多くの飼い主を、代診の先生を入れてまで抱えることないじゃありませんか!それは、新しい生きの良い若い先生が進出すれば解消できる問題です。それより、もっと根源的な問題に目を向けましょうよ。
なんて・・・・・・この年になったんですから語っても良いですよね(笑)。
ある側面からみると、diffrent manな私ですが、小さいとはいえ、20年間病院が続いたのだから、そして、そんな変な?獣医師を頼って、関東一帯から患者さんが来るのですから、少し誇らしいです。
さて、次の20年は、どうしましょうかね?
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