ペットを何故飼うのか②
つづき
自己実現、自分探し、心の病、自殺、鬱病・・・・・20世紀は、人間が『自分』に振り回された時代ではないかと思うのです。
そんな時代を生きているからこそ、『自分』を持たない・・・・『自分』というものを意識しない(できない)彼らを、時に我々は、とてもとても愛おしく思うのではないでしょうか。
『自分』とは、俯瞰的な視座から自分を顧みる意識だと思います。
おそらくですが、動物は、『自分とは何者か?』とか『自分の生きる意味は?』と問うことはしないと思います。ただ、ただ本能や肉体的な欲求に支配されて行動するのです。そういう意味で、『自分』と言う意識は無いでしょう。
20世紀初頭、この『自分』は、無意識と言う意識できない意識にも影響を受けていることが知られるようになりました。
またこの『自分』は、、ただただ一人では意識されることなく、家族や社会とのかかわりの中で、他人の中へ投げこまれることによりはじめて直感され、かつ変化するものであると考え方が、主流のようです。
他人や無意識に左右される『自分を』疎ましくなることがありませんか?
『お前は、自由で良いよな~』とペットに声をかける私がいます。何から自由なんでしょうね。飼育下ですから、物理的には自由な訳はないんですが、でも、確かに彼らは『自分』からは自由なんですよね。
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