ペットを何故飼うのか①
ペット飼育って、太古の昔から老若男女、身分、文化の違いを超えて続く、奇妙な風習?ですね。もちろんその効用は癒しなのでしょうが、なぜ人々は、癒されるのでしょうか?私はそれが知りたくて諸々考えてしまいます。
ペットショップでお客さんを観察していると、『かわいいね、飼い(買い)たいね~』の声が耳に入ってきます。それはまるでブティックで趣味の洋服を物色する時の様な欲望の立ち上がり・・・・欲望の達成は結果的に癒しを呼び起こしますから・・・・があるような気がしますが、ペットが欲しいというのは、はたしてそんな欲望の一つなのでしょうか?
社会性をもった人間の欲望は、常に他人の欲望です。例えば、高額なエルメスのバックにある種のカタルシスを感じるのも、他人がそれを最高級だと位置づけているからです。すべての個人の欲望・・・・・趣味と言ってもよいです・・・・・は、社会性があるから成り立つと思います。物の収集も、価値の高いものを集めるという社会性を内在してますし、スポーツも能力を人と競ったり、より健康でいたいという社会的な文脈があると思います。
はたしてペット飼育もそうなのでしょうか?皆が飼ってるから、なんだかペット飼育って癒されるから良いみたいよ~なのでしょうか?
私はちょっと違うような気がします。それは社会性の無い赤ちゃんでも、なにがしかの喜びをペットに感じているからです。赤ちゃんに、動物を見せると大体喜びますね。うちの子もそうでしたし、まだヨチヨチ歩きの時から彼、ベットで数匹の猫を一緒に寝るのが楽しみでしたからね。
ペット(飼育)は、まったく社会性のない根源的な趣味だと思います。だから太古昔からあらゆる階層・文化を超えて続いているのだと思います。
では、ペット(飼育)ってなんなのでしょうか?
私は、2つのことを考えています。
① 『私』と言うものをもたないペットに対する複雑な感情移入
② ペットとの触れ合いがコミュニケーションの原点だから
つづく
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