ジョブズの思い出 ②
北森ペット病院・北森です。当院ブログに来ていただき、感謝いたします。
昨日の続きです。
あの天才ジョブズにして、こと医療に関しては間違いを犯してしまったというお話でした。
悪貨は良貨を駆逐すると言いますが、(今はお金は電子データですから)、現代においては、悪薬は良薬を駆逐するですね。ジョブズは、主治医の話を無視したわけですから。
実は、私の顧客にも、オカルト療法に魅せられ、当院から去っていった方、希ですがいます。
オカルト療法に足元をすくわれない方法ですが、2つポイントがあります。
① 使用されている薬剤や療法が、知的がどうか
② 汎用されている療法かどうか
です。
①に関してですが、今、画期的な新薬を作ろうと思うと、多くの研究者が数十億円かけて10年以上は、かかります(あのiPSですらそうですからね)。それほど、薬と言うのは、多数の才能が一生をかけて作る知的集約物です。その辺に生えてる葉っぱなんかとは比べようがないものです。
自身が受ける治療が、如何に知的なものか、感じ取るべきです。
②に関してですが、医学は体系学です。空を飛ぶ方法に秘密が無いように、医学にも秘密はありません。どこどこの●●先生が秘儀を持っているなんて考えはやめた方が良いと思います。無論、外科手技や、医療機器の差は病院によってありますが、それこそが、皆さんが、調べるポイントですね。
お金に余裕があって、人より賢いと思っているあなた!、注意して下さいね。
(実はこのカテゴリー、時に医者や獣医にも当てはまるところが怖いんですよね)
(しかし、まともな医者や獣医は、特定の療法が科学的かどうか調べるすべをもっています。あえて記しませんが、それを知らない医者や獣医は、とても危ないですね。身内、友人関係に、一人でもそういう医療情報を識別できる人がいると違うんですけどね。)
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