ジョブズの思い出 ①
北森ペット病院・北森です。当院ブログに来ていただき、感謝いたします。
年始のMacのセールで、iPad Proを購入した、北森です。本日は、天才でも、こと医療情報については無知と言う話です。
iPad・・・いうまでもなく、天才ジョブズの仕事です。彼は間違いなく、20世紀を代表する天才の一人ですね。
しかし、彼にして、晩年は、自身のがん治療に際し、主治医のいうことも聞かず、オカルト療法を盲信し、死期を早めたことは、医療人の間では良く知られた事実です。
最晩年は、自身のおかした間違いに気付き、標準療法を選択しましたが、時すでに遅かったですね。彼が若くして死んだことは、周知の事実です。
天才にして、こと医療に関しては、無知なのが、当時私にはちょっとした驚きでした。
最近、米国で、オカルト療法に足元をすくわれる患者の大規模調査があり、以下のグループが危険であると、報告されました。
① お金持ち(成功者)
② 高学歴
①に関してですが、どういうわけか、オカルト療法は高額と相場が決まってます。お金がないとそもそも手が届かないということでしょう。
②に関してですが、高学歴の方は、時として医療人よりも私の方が情報を知っている・・・・という錯覚をお持ちになります。獣医の現場でもよくあることですが、賢い人が、手順を踏まずに得た情報は、どう言うわけか、ジャンクな、世界の片隅の方に転がっている路傍の石のようなものが多いです。よくま~こんなアホ臭い情報を探したね!と、関心することもあります。
そういうわけで、①、②ともに、みごとにジョブズのバックグラウンドに当てはまりますね。
つづく
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