患者の不満②
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、患者さんの不満についての続き・・・②です。
無限の症状のパターン(症状は個体にって違うものです)を、有限の時間で、有限(に意味)の言葉で説明する難しさを常に背負っているのが医療者だと思います。
この続きですが、
一つのストーリー(AはBの検査でCだと思うからDで治療する)がうまくいかないことは良くあるという話はしました。また、その場合、その後、様々なパターンのストーリが生みだされる可能性もあるという話もしました。
そこで、結局、あたりまえの話になるかもしれませんが、
先生の話・・・話と言うのは一時的なものです・・・は話として、その時点の事実認識程度に留めるべきだと思います。先生のある時点での話の整合性の無さ(要するにその時点での治療の失敗)は、そのストーリーではうまくいかなかったという事実のレベルに留める。
それ以上に重要なのは、あなたがそれでも・・・・繰り返しますがストーリーの破たんは良くあることです・・・・先生を信じられるかという事です。
事実は、自分の外部にあり、信頼は自分の内部にあります。この二つをうまく切り離して考えて、その先生が行う医療行為を認識していくことが重要です。
(エマージェンシーの場合は、そんな悠長なことは言ってられないのも分かっています。繰り返しますが、無限の症状を、有限の時間で、有限の言葉を使って説明するのは本当に難しいのです。)
稀に、非常に不満があるけど、通われている方がいらっしゃいますが(そんなのはこちらにも十分伝わっています)、大体、後味の悪い良くない結末で終わります。
この話、まだ続きます。
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