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北森ペット病院


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2018年2月23日 (金)

癌の治療Ⅰ

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。


今日は、癌の治療について。


先だって、厚労省の発表で、がんゲノム医療の中核病院として11か所が認定されましたね。癌の治療も(人の)、いよいよ新しいステージに入ってきます。

ゲノムとは、個体の全遺伝子情報と言う意味です。


現在の癌治療の基本戦略は(治療面ではなく戦略)


① 遺伝子変異に対する治療

② 癌の免疫回避システムに対する治療

③ 癌幹細胞に対する治療

④ 転移システムに対する治療

だと思います。③、④は未だ明確でない点が多いと思います。②はオプジーボなどの開発によりようやく初期段階に入った感があります。


今回の発表は、①に関するものです。


これまでは、癌が発生した部位によって治療(科)分かれていましたが、例えば、今回のゲノム医療は、発生部位ではなく、発生要因・・・・・変異した遺伝子によって治療戦略を立てるという、治療戦略のパラダイムシフトです。


現在、次世代シークエンサーなるものを使えば、全ゲノムが解析できますので、個々の患者さんで、遺伝子変異そのものを特定することができ、テーラーメードで、治療戦略が立てられるという時代に入ります。その中核となる病院が、今回発表された下記の病院です。

国立がん研究センター中央病院(東京・中央)
国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)、
北海道大、東北大、慶応義塾大、東京大、名古屋大、京都大、大阪大、岡山大、九州大 


です。


さて、獣医療はというと・・・つづく

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