TVの健康(医療)情報番組
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、TVの健康(医療)情報番組についてです。
TVをつけるとホボホボ毎日、どこかの局で健康(医療)情報番組をやっています。
こういう仕事をしていると、知り合いから、どの番組が有益か聞かれることが良くあります。
さて、どのような番組が、健康(医療)情報番組として良いのでしょうか?
その前に、こんな話を・・・・。
女性 『私の事、嫌い?』
男性 『ああ、すごい嫌いだよ!』
この会話の『嫌い』という言葉は、シチュエーションによって、言葉通りの『嫌い』にも、はたまた真逆の『大好き』にも受け取ることができます。
言葉自体のメッセージが、言葉が語られる状況から発信されるメッセージによって、ま逆になることだってありえるのです。
つまり、言葉に加えて、言葉が語られる状況は、とても大切だということです。
そのような観点から昨今のTVにおける健康(医学)情報番組を見ると、そら恐ろしいものがあります。
多くの番組で、情報提供者は、よどみが無く、躊躇もなく情報を発信しています。まるで、疾患の原因が全て解決されたあとのような、シンプルでわかりやすい、いや時には明るいバラエティ的な雰囲気の情報発信の仕方が大半を占めています。
しかし実際の医療現場は、どうでしょうか?まだまだ原因がわからないことだらけでしょうし、また、たとえ治療法が確立していても、その薬剤が体に合わない人だっています。どこまでいっても不確定な現場です。
多くの番組の作り方は、医療を完成された技術体系だと間違って受け取られかねない伝え方がほとんどで、非常に危険を感じています。
ちなみに私は、教育TVの医療番組しか真剣に見ません。感情を抑えて、静かに自制的に語る番組作りが、医療の現場を象徴していると感じるからです。
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