ストレスに関するお話
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
本日は、ストレスについてのお話です。
世の中、3連休でした。当院は、点滴のような定期的な通院治療や、入院の子の治療を除き、診察はなく、いつになくしっかり休めた2連休(土曜日は診察日)でした。
私、普段は、診察の後、就寝ギリギリまで論文読んだり、ほぼほぼ起きている時は、何か仕事に関わる本を読んだりしていますが、昔から、お正月や今回のような連休になると、そのような情報収集能力が落ちて行きます。やる気がプツンと途切れます。
長期の休みだから、まとめて勉強・・・・となると、逆に、作業効率がかなり落ちるのです。
先だって、某新聞でも有名な心理学者が書いておられましたが、動物は、適度のストレスがあった方が作業効率は上がるという有名な論文があります。
ネズミを使った有名な実験です。ネズミに白と黒を選ぶ課題を与えて、間違ったら電流を流します(残酷な実験ですが・・・・)。
その結果、ネズミは、流す電流の強さによって、課題の正解率が変わることがわかりました。
電流がまったく無い時や、電流が軽いときよりも、やや電流が強い方が正解率が上がります。電流が強すぎると、今度は逆に正解率は下がってきます。
この実験から言えることは、動物(ここではネズミですが)は、ある程度のストレスがあった方が、作業効率は上がると言う事です。
ネズミに対する電流刺激を、人のストレスの程度に、どう外挿するかは難しい点ですが、皆さんの経験でも、ある程度忙しくしていた方が、色々なことに目が向く・・・・知的好奇心が上がるということありませんか?
(小さい声で言いますが、友人の同業者でも、流行っている病院の先生の方が、学会や勉強会への参加率が高いような気がします。あくまで印象ですが・・・・・)
過労死の様な働き過ぎは絶対によくありませんが、ある程度ストレスを飼い慣らし、それを向上心のエネルギーにできれば良いと思います。
ストレスも使いようということですね。
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