獣医師の表情・言葉②
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
本日は、獣医師の表情・言葉についての②です。
先回、獣医師の表情・言葉について、
様々な人格の内的な対立が、獣医師の表情を作ります。時に憂鬱で、時に悩み・・・・・非常にノイズのある表情になります。そして、発する言葉は、曖昧になる場合も当然出てきます・・・・・と書きました。
この表情と言葉とはまったく正反対の表情と言葉を発する人たちがいます。
それは、今シーズンまっただ中の、スポーツエリート達です。
彼らの表情は、曇りが無く、言葉もよどみがありません。
一般的には、それを清々しい若さの象徴のようにとると取るむきもありますが、私は違うと思います。まず、通常の若者は、自分が何者かわからない混とんとしているのが常態です。目標なんて聞かれても言葉はよどみ、口ごもります。彼らの発する様には、発言できません。若さとは無縁です。
それでは、逆に彼らは大人びているのでしょうか?
違うと思います。大人の世界は、実力だけではなく、運やコネや妬みやシットが渦巻く世界です。しかも、自分以外のことも考えなくてはいけません。彼らは良く『自分との戦い』という表現をしますが、大人の世界は、自分との戦いだけではない世界です。大人はあのような発言はしませんし、表情に、愁いが出てくると思います。
彼らは、大人ではなく、通常の青年らしくもない、そして、運よく自分との戦いにのみ・・・計量化できる実力の世界にのみに(ある一定期間だけ)生きていられる、稀有な存在なのです。
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