友人の診察の難しさ
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
本日は、友人の診察の難しさについてです。インフォムドコンセントに関わる事です。
『嫌い?』
『うん、大嫌い!!』
私たちは、時に、言葉そのものの意味ではないメッセージを相手に伝えます。コミュニケーションの本質は、そこにあると思います。
(だから相手の見えないメール、SNSではコミュニケーションが不調になることが多いのです)。
私たちも普通の人間ですから、緊張感続く診察の毎日で、知人・友人に出会うとると、ほっとしたり、笑顔になったりしてしまうことがあります。
しかし、この態度が、私たちが伝えたい言葉にならない本質的なメッセージを、隠してしまうことがあるのです。
簡単に言ってしまえば、病状を言葉以上に、軽度な方向に伝えてしまうのです(伝わってしまうのです)。
(逆に、患者側から獣医師に対するメッセージも、軽く伝わる可能性もあります)
プロですから、注意はしているのですが、常にメッセージの伝わり方に配慮するのは、なかなか大変な作業です。
く町で知り合いになった獣医師(医師でもいいのですが)に、実際に診察してもらったら、まったく態度が違った・・・・なんて話、良く聞くと思います。
でもね、それは、その方がプロに徹しているからなんですよね。その落差は、プロの証なんです。
友人・知人の方が、インフォームドコンセントがスムーズにいくと思うのは、案外、単純な思考です。
北森ペット病院 (千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
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