犬にかまれるのは自分のせい?
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、犬の咬傷事故についての論文です。
欧米人と言うのは、時に、我々からみると考えもつかない不思議な問いをたてる民族です。しかし、ニュートンの例を上げるまでも無く、頭の良さとは、問いを立てる能力ですから、彼らが、科学を発達させてきた理由は、そんな民族性故なんでしょう。
今回は、そんな話です。
犬に咬まれるヒトには、何か特徴があるのか?について科学的に検証したという研究です(なんてユニークな発想なんでしょう)。
イギリスのリバプール大学の研究者が行った研究で、
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29437877
世界中で、心理学の研究等で汎用されている性格評価法 Ten Item Personality Inventory (TIPI)スコア・・・・・・外向性、協調性、勤勉性等の項目を、1~7ポイントで評価する方法・・・・・を利用して、
犬にかまれたヒトの性格を分析しました。
その結果、
神経症傾向が低い人は、犬に咬まれる可能性が低くなることを発見しました。神経症傾向に関する項目のポイントが1ポイント変化するごとに、咬まれるリスクが0.77倍減少するそうです。
なんだか、犬に咬まれるのは、人間側にも問題がある?というユニークな研究結果ですね。
そう言えば、子供の時、まだ野犬が沢山いた頃、怖が子供はより咬まれ易いなんて言ってましたよね。
ちなみに咬まれるリスクは、1000人のうち18.7人、54.7%が見知らぬ犬に、また44%が小児の時に咬まれたそうです。
北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
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