ちょっとした言い回しの違いで印象が変わりますね
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、ちょっとした言い回しの違いで印象が変わると言う話をします。
この時期、ワンちゃんは各種予防のシーズン、飼い主さんにおかれましては医療費の出費かさむ季節で、少々申し訳ないと思っています。
予防の柱となるフィラリア予防薬の処方料は、多頭飼育や中型犬以上の飼い主さんを悩ませる金額になることもあります。
薬剤によって、また、病院によって薬の処方料は異なります(一緒にすると独禁法に触れます)が、
当院では、2.5 kg以下、5 kg以下、10 kg以下、20 kg以下、40 kg以下の区分でフィラリアア薬のサイズが変わります。それに伴い、処方料も1.5~2倍も変化します。当然、体重が重いと高額になります。
この時期、よくあるシーンです。
これまで、 体重9 kg台だった子に、5~10 kg用の薬を処方していたが、とうとう10 kgを超えてしまったという場合の診察室での会話です。
『昨年注意して下さいと言ったのに、10.1kgになっていますから、上のサイズの薬で出しますよ。処方料が●●円上がります。』
これだけですと、多くの飼い主さんの反応は、
『たった、100 gなんて誤差でしょう?下のサイズで出して下さい』
ですね。
しかし、
『昨年の薬は、7.5 kgの子に処方の中心があって、下は5 kg、上は10 kgまでなんですよ
と、言うと、
飼い主さんは、とても神妙になってくれます。
情報と言うのは、ちょっとした言い回しの違いで印象がずいぶん変わりますね。
北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
« 飼い主の皆様、ブリーダー様、感謝致します。 | トップページ | 子供の成長 »
「獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事
- やっぱりドロップ(再生医療)(2024.08.16)
- 昔とは違うね~その②(2024.07.24)
- 昔とは違うね~(2024.07.24)
- 久々にHPに大きな項目を作りました(2024.01.12)
- 最先端の道はつらいな(2023.12.17)