アメフト問題とインフォームドコンセント
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
本日は、世間を騒がしているアメフト問題とインフォームドコンセントについて。
世間を騒がせているアメフト問題の会見で、日大のコーチの、『強い言葉は吐いたが、選手が誤解して受け取った』みたいな発言がありました。
コーチの発言が、真実が、嘘かはともかくとして、この発言は、まったくコミュニケーションを誤解している発言だと思いますね。
『私の事、嫌い?』
『うん、大嫌い!』
私の好きなシチュエーションの例えですが、この会話が、もしかしたら恋人同士の会話かもしれない・・・・つまり、嫌いという言葉で好きと伝えているかもしれない・・・・・と言う事は、まあ、容易に想像できます。
コミュニケーションとは、言葉によるメッセージ(情報)以上に、メタメーセージ(言葉を発する深層)を伝えることです。
人は、嫌いという言葉で、好きな感情を伝えることができる奇妙な生き物なのです。
そうなると、そもそも誤解を与えたのではなくて、そのようにメタレベルで伝わったと言う事ですから、どちらにせよ、コーチに原因があるわけです。
我々の現場のインフォームドコンセントも良く誤解されますが、医学の知識量が明らかに違う飼い主に病気の説明をして、情報が全て理解されるとは思いません。
それよりも、メタのレベルで、獣医師と、飼い主がコミュニケーションをとれる関係が重要なのです。
北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
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