コミュニケーションは不思議
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、コミュニケーションは不思議という話を・・・(似たようなことはシバシバ書いてますが)。
私たちは、同じ言葉を使って、違うメッセージを伝えることが可能です。
診察室で、
『●●の結果から××と言う事が言えます。この点、おわかりでしょうか?』
獣医師側から飼い主に対する、状況確認の為の、よくある投げかけの会話のセンテンスですが、これに対応する飼い主の言葉が
① 瞬時に 『わかります』
② 少し置いて 『わかります』
③ 『わかります。わかります。』
同じ言葉を使って返しても、
①、③の場合は、実体はどうれあれ、獣医師側は飼い主の理解の程度は、相当怪しいと感じますし、しかも少しムッときます。
ホント、不思議な現象ですね。
言葉の内容よりも、言葉を伝える方法それ自体に、本質があるのですね。
昨今の●●ハラスメント問題の本質も、そんな所にとっかかりがあるのではないかと思います。
インフォームドコンセント語る時に、情報(言葉)の正確性ばかりに目が向きますが、インフォームド~を考えるうえで重要なコミュニケーションの作法は、そんな単純なものじゃないって事ですね。
北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
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