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北森ペット病院


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2018年8月18日 (土)

ザリガニとフィラリアの関係

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。



本日は、ザリガニとフィラリアの関係についてです。



?????かもしれませんが、



米国で、面白い報告がありました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30079610



今、カリフォルニアで、ザリガニが増えて公衆衛生上の大問題となっているそうです。



ザリガニの増加で、蚊が媒介する、マラリア、ジカウイルス(妊婦が感染すると子供が小頭症になる)などの感染症が増える危険があるとレポートされています。



理由ですが、



ザリガニは、ヤゴを食べます。ヤゴは、ボウフラを食べますので、ザリガニが増えると、ボウフラが増えて、最終的に蚊が大量に発生します。



上記の感染症は蚊が媒介するので、ザリガニの増加が、それらの疾患を増やすのです。



蚊と言えば、獣医領域では、フィラリアですよね。



日本でも、トンボが少なくなりましたよね。



蚊の増加は実感はありませんが、生態系は微妙なバランスの上に成り立っているので、注意が必要ですね。



北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/


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