無料ブログはココログ

北森ペット病院


« 製薬業界が獣医業界をダメにする② | トップページ | ザリガニとフィラリアの関係 »

2018年8月16日 (木)

製薬業界が獣医業界をダメにする③

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。



今日は、製薬業界が獣医業界をダメにする・・・その③(最後)です。



獣医業界では、近年、1回の投薬や注射で、効果が1ヶ月~数ヶ月持続する製剤が、沢山販売されています。



なかなか薬を飲ませられないからという理由や、その薬がもっとも治療効果があるという理由で、そのような超長期作用型の薬剤を利用するのならわかりますが、



不必要に、超長期作用型の薬なんて、非常に怖いです。



要するに、化学物質を、体内に残留させているわけですから。



その薬剤にアレルギーが出たら、どうするんですかね? 数ヶ月も苦しむのでしょうかね?



例えば、寄生虫分野


ノミ・ダニの薬ならば体内に入らないお薬、フィラリアの薬ならば24時間で体内から消失する薬、お腹の寄生虫ならば腸の中だけで効く薬が、それぞれ、あるではないですか。



これまでの治療が上手くいっているのに、どうして、たかだかそのような寄生虫対峙の為に、新しい超長期持続型の製剤をわざわざ使って、体内に化学物質を残留させる意味があるのか、私にはわかりません。



痛み止めにもそのような製剤がありますが・・・・・・



人間の医療では、今、何種類もの化合物が常に体内に存在する、ポリファーマシー(多剤治療)を見直そうとしています。



なんだか、逆行しているんですよね。



例えばですよ、皮膚に炎症があったとして、1回つけたら1ヶ月や数ヶ月、そこに留まる薬なんて、皆さん、つけられますか?



私は怖いですね。



もっと皆さんまじめにやろうよ~というのが私の想いですね。




北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/

« 製薬業界が獣医業界をダメにする② | トップページ | ザリガニとフィラリアの関係 »

獣医療・動物病院」カテゴリの記事