言葉を操るのは大変です
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
今日は、言葉を操るのは大変・・・・という話をします。
インフォームドコンセントに失敗した話です。
ある眼の疾患で、来院したワンちゃん。
私 『この病気は治る病気ではないので、一生このお薬を点眼し続けて下さい』
飼い主 『わかりました』
2か月後、飼い主が来院されて、目の症状が、すごく悪化してます。
私 『お薬、取りに来られなかったですよね?一生治らないと伝えましたよね?』
飼い主 『先生が、一生治らないって言ったけど、治ったからお薬、止めたんです』
しまったと思いましたね。
薬を付けたら治るけど、薬を止めたら、また悪化する・・・・・という意味で、一生治らないとちゃんと伝えるべきでしたね。
言葉って、とても恣意性があるから、一生治らないっていっても、捉え方が色々ありますよね。
注意はしてるんですけど、ね。
北森ペット病院(千葉県茂原市)
http://kitamori.in.coocan.jp/
« AIが皮膚科専門医に勝つ! | トップページ | 取材うける »
「獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事
- 急患のこと(2022.05.04)
- 獣医の名医の最低条件(2022.05.03)
- 医学的無益性とは・・・・(2022.04.27)
- 運だもの(2022.04.25)
- 飼い主の不安は、だいたいあたっている(2022.04.19)