民間療法(がん)
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
さくらももこさんが乳がんでお亡くなりになりました。
報道では、抗がん剤をやらず?、民間療法をしていたとか・・・・・・。
さくらさんの療法の、詳しいことは知りませんが、
米国では、お金持ち、知識レベルが高い人が、がんにかかって、民間療法・・・ようはオカルト療法ですね・・・・・に頼り、寿命を縮めることが問題になっていますね。
有名なところでは、ステーブ・ジョブズですね。
知識レベルが高い人は、ネットなどで見つけたオカルト療法が、知識レベルが高い自分だからこそ発見した・・・・と、誤解しちゃうんですね。
哀れです。
また、えてして、オカルト療法は、金額が高いんですよね。私の知り合いも、サメの骨のエキスがどうのこうの・・・しかも特別な地域のサメじゃないといけないから非常に高額とか・・・もう哀れですね。
だます奴がいて(オカルト療法者)、だまされる病人がいるのは悲劇ですが、
本当に信じてオカルト療法やってる者と、それを信じている病人の場合は、喜劇ですね。
ジョブズは、晩年、自分の愚かさに気が付き、高度医療を頼りましたが、時すでに遅しでしたね。
さて、がんに関わる療法で、オカルトかどうか見極める方法をお教えします。
とっても簡単です。
① 絶対に治る という表現
② 免疫を高めると表現
ですね。
①に関しては、当たり前ですね。絶対とかあり得ませんからね。語るのもばかばかしいです。
②に関してですが、
例えば、インフルエンザ脳症、劇症肝炎、ギランバレー、SIRS・・・・これらは、免疫が高まりすぎてなる致死性の疾患です。
我々動物の体は、常に免疫を抑制する機構がはたらき、免疫の暴走を抑制してます。
免疫を必要以上に高めたら、危険なんですね。
しかもガン細胞は、10年程度かけて、体の免疫機構をかいくぐってできた、わかりやすく言うと、免疫耐性獲得細胞なんですね。
免疫耐性があるがん細胞を、既存の免疫システムで攻撃しても、無駄です。
だって、免疫が効かない細胞をがん細胞と呼ぶわけですからね・・・・・・。
まあ、ですから、標準療法をしましょう。
たまに悲劇じゃなくて、喜劇的な(獣)医師(つまりオカルトを自分で信じている獣医師)もいますから、注意ですね。
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