無料ブログはココログ

北森ペット病院

« ブリーダー・ペットショップ | トップページ | どのスポーツが最も寿命を延ばすか »

2018年10月21日 (日)

新薬について

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。



今日は、新薬についてのお話です。



私は、元製薬会社の人間ですが、それ故なのか、『新薬』に対して、普通の獣医師とは違った見方をします。



医療とは、科学ですから、どの病院へ行っても、基本的な戦略は大きく変わらないのが良いのですが、



こと新薬に対する当院の基本戦略は、他病院とは違います。




新薬も2つパターンがあって、何も治療薬がない分野での画期的な新薬と、治療薬が存在するのに新たに出た新薬です。




治療薬がない分野の新薬は、光明ですから、当然、直ちに使用しますが、問題は後者です。



新薬の治験(臨床実験)は、一般的に、新薬がターゲットとする疾患以外を有していない比較的若い動物で行います。



つまり、我々にくる新薬の副作用データは、非常に限られた母集団でのデータです。



しかし、実際の診察の現場では、老齢であったり、さまざまな疾患が複雑に絡み合った病態がほとんどです。



治験上(臨床研究上)、予想もされなかった副作用が出る危険性がとても高いのです。




ですから、当院では、後者の新薬の場合は、販売後1~2年たって(他病院での副作用報告を見ながら)、使用を考えます。




よく、すでに海外では数年前に出ているから、副作用情報も分かっているだろう・・・・・なんてのんきな獣医や製薬の営業がいますが、




海外の、特に犬は、日本の犬よりも大型なので、まったくデータを同一視できません。




あれほど私が学会で警告したのに、20年前に、フィラリアの某薬が販売され、直後に死亡事故が多発しましたね。



新薬に飛びつく獣医には、本当に注意ですね。



北森ペット病院(千葉県茂原市):PC用
http://kitamori.in.coocan.jp/


北森ペット病院(千葉県茂原市):スマホ用
https://www.kitamori-ac.com/

« ブリーダー・ペットショップ | トップページ | どのスポーツが最も寿命を延ばすか »

獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事