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北森ペット病院

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2018年10月15日 (月)

どうして臨床研究が大切なのか

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。



本日は、どうして臨床研究が大切なのか!



について。



例えば、心筋症。



肥大型心筋症、拡張型心筋症・・・・・・様々な心筋症があるわけですが、




世の中に、これらの心筋症が、元々存在したわけではありません。




肥大型、拡張型という言葉を使って、心筋症の中から、ぞれぞれを概念化し切り出した(分類した)だけです。

(同様に心筋症という病気も、元々存在したわけではありません。)




治療上、切り出した(分類した)ほうが都合が良いから、そういう病気を作りだしたにすぎません。




病気は発見するものではなくて、連続的な自然現象から、病名という言葉を使って、概念を切り出す作業です。




その切り出す作業が、研究です。



話は飛びますが、古来、ある種の(今で言う)精神病患者は、神がかり といって、畏怖され、時に未来を占う超人としてあつかわれました。彼らの挙動、言動は、当時、病気ではなく、神秘的と考えられたからです。




繰り返しますが、病気は元々存在しません。




病名によって、自然現象から、切り出されただけです。



これは、心筋症だよね・・・・で、心筋症を概念化して、あるお薬を試します。●%は効果がでます、でも×%は効果が出ません。



概念上は同系列にあっても、効果に差が出ます。



そこで、臨床家は疑問をもち、自分の概念の根拠が揺さぶられ不安(疑問)になります。



これが、研究の萌芽です。



臨床家の不安・疑問の答えが、結果、肥大型と、拡張型の分類へと繋がります。




私は、臨床家を見ていて、毎日の診療で、そのような不安・疑問がない人々に、とても恐ろしさを感じます。




まるで100%治しているかのような態度と自信。




臨床家のタイプは、3つです。



力のなさに不安・疑問を持って、自分で色々考える


力のなさを諦める


力自慢する

研究する意味って、わかりますよね!

(もちろん、全分野なんて一人では無理ですから、だから、研究者と繋がりも大切)




● 追記

研究って、なんでもいいんです。つい最近、獣医師で臨床心理士でもある方の、学術論文に感銘しました。どのようなタイプの飼い主が、ワクチンを拒否しがちであるとか、飼い主の心理行動パターンを統計学的に考察した素晴らしい論文でした。



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