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北森ペット病院

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2018年10月27日 (土)

獣医師に強い共感力(利他性)は必要か

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。



本日は、獣医師に強い共感力(利他性)は必要か・・・・について。



臨床医獣医師は、因果な仕事で、動物が小さな本当にかわいい頃から、悲しい亡くなるまでの付き合いです。その間、飼い主さんと、10数年の付き合いです。



ハッピーから始まり、最後は、絶対に悲しい思い出で終わる人間関係・・・・・・・なかなか無い職業です。



昔、ある初老の方が、ワンちゃんが亡くなった時に、私が平然と?対応しているように見えたのか(そういうつもりは全くなかったのですが)、飼い主の身になって考えろ、涙はないのか?・・・・みたいに怒られました。



さて、そういうわけで、獣医師には強い共感力(利他性)が必要かどうかの話です。



なかなか難しい問題ですが、看護師の世界では研究されています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/9/0/9_91/_article/-char/ja/



結論から言うと、共感力の高い看護師は、離職率が高い(バーンアウト、うつ病による)ことが証明されています。



共感力(利他性)の高い看護師は、患者の悪化に接した時に、患者の状態に連動して心を病むのだそうです。




別の研究では、

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27619753


・他者を助けたい

・他者に良いことをするのがモチベーション




という看護師ほど、心を病んでの離職率が高いことがわかっています。




少なからずの現場では、あまりに純粋な利他性をもつ看護師は、熟練した指導者から矯正されるとも聞きます。



獣医師に強い共感性(利他性)は重要か・・・・・・というお題でしたが、結論的には、必要以上に強い共感性は、看護の世界のように、最終的に獣医療のサービスの質を、低下させる可能性があると予想されます。



世の中、TVドラマの世界のようにはいかないのですね。



と、ブログを読んだ患者が絶対に減るような結論でしたかね(笑)。



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