才能ってね②(勉強会、学会で思う)
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
才能ってね②・・・・勉強会、学会で思う
勉強会、学会で思うわけだから、当然獣医師についてですね。お話をする、シンポジストや、演者についてのお話ですね。
同業者ですから、1時間、話を聞いたら、大体、才能はわかります。
才能のある方は、こんな話をします。
① 個人的な話と、世情の話がたくみに織り交ざった話
中島みゆきと松任谷由美の歌を交互に聴く感じですね。
② 話は、脱線あるのみ
自分の経験則からいうと、話の始まりから、話の終わりまで、想定どうりの場合は、駄目ですね。脱線させるのは、どちらかというと、演者より、聴講側のパワーですが、聴講側の質問や、目線の動きに対して、脱線するだけの知的なリソースが豊富な方は、経験の豊かさを感じます。
③ 話は、敬意と好奇心
知性に対するもっとも正当な関わり方は、敬意と好奇心をもって遇するですね。大先生の話(敬意)と、未来の自分のありよう(好奇心)がミックスされた話が肝要。
④ 話は、世界に向けて
英語で話せというわけではなく、ローカルな会場でも、世界に向けて発信する気があるかどうかが重要です。もっとわかりやすく言うと、論文化する気がある話かどうかがポイント。
本気度をみるポイントですね。
⑤ 話は、先端のテクノロジーに触れているか
当たり前ですね。現象を、より厳密に理解するには、テクノロジーです。最先端のテクノロジーに触れていない話って、聞く意味がないですね。
⑥ どこかに穴が必ずある話
誤解が多いですが、科学は反証可能性です。穴が無い話は、嘘です。Aは何からできているか? Bです。Bは何からできているか? Cです。じゃあCは・・・・・?という風に、人間の認識法は、必ず行き詰りますので、穴があるほうが正しいのです。穴が無いのは、宗教と似非科学です。
ざっと、6ポイントで、私は見切りますね。でも、よく考えたら、これ、一般の獣医の現場にも言えることですね。
さて、これは私の経験則ですが、
これを満たす方って、オープンマインドで、上機嫌の方が多いですね。おそらく、半径100m以内にライバル病院があったとしても、その先生に、自分が発見した新しい治療法を言いたくてしょうがない感じの方です。ヒポクラテスの誓いから言うと、当たり前の話ですが、いや、多くの先生はしませんからね。
思うのですが、我々の現場で、シビアな状況になったとき、もっとも頭が回転するのは、上機嫌(笑っているということではありませんよ)でいることなんですよね。特に、チームワークの治療ではそうですね。
才能豊かな方って、こういった勉強の場でも、お互いに、アカデミックなパワーを最大限発揮できる状態にしてくれます。
あ、そうそう、昨日の茂原であった勉強会は楽しかったね。茂原って、千葉の田舎ですが、何気に、才能豊かな先生がいらして勉強会をしてくれます。全て、ある先生のお力です。感謝です。
北森ペット病院(千葉県茂原市):PC用
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