悲しくなる患者(短期的な自己利益)
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
悲しくなる患者さんについて。
20年臨床家をやって、かなりの人々とは、笑顔で接せられるようになりました(うん、ロッカーなのに、私、成長したね)。
サービス業の方ならば分かると思いますが、いや~、世の中、色々な人がいますからね。そこで、怒る? みたいな方・・・・ね・・・・・。
うふふふ。
さて、どうにも駄目なタイプの方がいます。
それは、当院で診断をして、他から薬をもらう方ですね(セカンドオピニオンじゃないですよ、フィラリア薬でもないですよ。病気ですよ。病気)
こればかりは、どうにも、慣れませんね。
おそらく、当院の処方が高いからだと思います。いやいや、価格は普通ですよ。でもね、世の中には、友人風を吹かせて、『俺の方が安くできる』・・・みたいな話で、獣医師や、薬剤師が更に安く売るんですね~。診断もせずに。
(法律違反ですね)
そりゃ、右から左へ物を流すだけの方は、設備投資が要らないから、その分安くできますね。当たり前ですね。
悲しいかな、消費者と言われる人々は、如何に同等の物を、如何に安く仕入れて、短期的な自己利益を最大化するかばかり考えています。
そういった行動が、獣医師に、どのような心理的な悪影響を与えるか、まったくご存じない。長期的には、不利になるかもしれないことを予想されないのですね。
物や情報を、他者に、くるくる回すのが人間で、如何に滞りなく回すかが、大人というものです。というか、逆ですね、大人になるために、くるくるまわす訓練するのですね。物を介して、人は繋がるわけですから。
それを、小額の金で、自ら絶つのですからね。
物が同じだから・・・・と言われても、私が処方するものと、友人があげるものは、違いますよ。だって、同じなら、例えば、形見なんて概念もなくなるし、知らない方からもっと安く買えますか?ということになります。友人だから買えるわけで、要するに、物には物語があるわけですよ。
命のやり取りをするからこそ、我々はポテンシャルが最高に発揮できる心持ちを維持しようと努力しますが、それをそぐ方向に行動するって、哀れですね。
まあ、消費者なんて、そんなこと分からないでしょうけどね。なにせ、ショウヒする者ですからね。
自分の子供なら、そんな事ありえませんね。子供がインフルエンザで、医者がお薬を処方しようと思ったら、薬は友達からもらいますからいいです、なおったかどうか、また診察してくださいって、変ですよね?
やっぱり動物だからなんでしょうね。
ね、いろんな人がいるでしょ!
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