遺伝子は難しいね
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
感染症や事故を覗き、病気は、組織を構成しているたんぱく質の変性
が原因です。
たんぱく質は、遺伝子によって細胞で作られるので、つまりは、病気は
ほとんどが遺伝子が原因ということになります。
ガンは、がん関連遺伝子、心筋症も遺伝子、肥満も肥満になりやすい
遺伝子があり、寿命も遺伝子が関連し、その他、アレルギー、眼の病
気、難聴、糖尿病・・・・・
感染症も、もしかしたら、感染しやすい遺伝子があるのかもしれませ
んね。
将来、ありとあゆる遺伝子と疾患の関係がクリアになった時、
さて、どうなりますかね。
人は、自分で調べなければ、何もおこりませんが、例えば、夫婦が何も
考えず遺伝子を調べて、そうとう悲惨な疾患の遺伝子をキャリアで共に
持っている場合、子供を作ってよいのか・・・・なども倫理的な問題が発
生しますね。
ペットの場合は、検査の心理的ハードルが低いので、なんでもかんでも
検査した場合は、なんでもかんでも引っかかるという自体になるやも知
れません。
まったくクリーンなゲノムなんて存在しませんし、多くが老衰ではなく病気
で死ぬわけですから(繰り返しますが、病気には遺伝子が関連していま
す)。
科学は進歩すると、必ず哲学や倫理の問題にぶつかります。
(心身が一元論の時代は、体を切ると、心も切れたわけですから。二元論
で外科が発達したわけです。)
その時の先端のテクノロジーをハンドリングできる人間のみが、功利的
にサイエンスを時代にフィットさせる哲学や倫理観を醸成させるんです
ね。
その辺は、次世代に任せる問題ですね。
ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11
北森ペット病院(千葉県茂原市):PC用
http://kitamori.in.coocan.jp/
北森ペット病院(千葉県茂原市):スマホ・PC用
https://www.kitamori-ac.com/
« 世界最先端の心臓エコーと生きる力 | トップページ | 元号 »
「獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事
- やっぱりドロップ(再生医療)(2024.08.16)
- 昔とは違うね~その②(2024.07.24)
- 昔とは違うね~(2024.07.24)
- 久々にHPに大きな項目を作りました(2024.01.12)
- 最先端の道はつらいな(2023.12.17)