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北森ペット病院


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2019年7月18日 (木)

異物誤食の恐ろしい話

北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします



異物誤食の恐ろしい話です。



異物誤食の初期の症状は、おう吐です。誤食した異物を放置した場合、異物がひろい空間の胃から、狭い空間の腸に移動し、そこではまって詰まり、異物性腸閉塞により、腸が腐り死亡します。



ところで、犬猫は、ヒトと違い胃が口と同じ高さにあるので、非常におう吐しやすい動物です。体調不良、食あたり、過食・・・・による急性胃腸炎・・・・で、すぐにおう吐が発生します。



つまり、単純な急性胃腸炎と、命に関わる異物性腸閉塞による症状が、初期は同じなのですね。



動物病院の診察内容のうち、おう吐は、もっとも多い相談の一つです。



症状がおう吐の場合、獣医は、飼主に、『異物の飲み癖ありますか?』と、必ず聞くと思いますが、そこで飼主が、『絶対にない』な~んていうと、少なくとも初診時には獣医は、異物によるおう吐の可能性を頭の中から端っこに移動させるか、除外して考えます。



う~ん危険です。



異物誤食の検査は、レントゲンがメインになりますが、金属のようなものは通常のレントゲンにうつりますが、ビニールなどはバリウム検査をしないとわからないことが多いです。



しかし、症状がおう吐で、いきなり全ての症例にバリウム検査はしませんよね~。



つまり、飼主が、『異物なんて食べない』と言った場合に、実際にはビニールのようなものを食べていた時は、結構な確率で誤診がおき、手遅れで、犬が死亡することがあるんです。



で、昨日の症例、初診で、異物と判断して内視鏡で取り出しました。まさにそのビニールでした。


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恐ろしのは、


飼主は、眼の前で●●食べたかも・・・・・・と言われたのですが・・・・・・・・しかし、なんと結局、飼主が言っていた●●は無く、飼主がまったく知らないところで食べたもの(体ほど長いビニール)が原因だったのです。



ということは、飼主が何か食べたと、間違ったことを言ってくれたおかげで、(バリウム検査で)異物と判断して初診日に処置できたたわけですが、飼主が間違っていなければ、今頃・・・・。



怖いです。


異物。




異物を内視鏡で取り出した動画です。飼い主の同意を得ています(日時は壊れていま~す)





ちなみに、ここでのコラムで、当院の過去の異物症例の写真を掲載しています。

https://wannya365.jp/article/health/460




みなさん、本当に注意してね。




当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A


ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11


北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/


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