ヒトはサイエンスが苦手
北森ペット病院・北森です。当院ブログをご覧頂き、感謝いたします。
ヒトはサイエンスが苦手と言う話
日常の診療では、フィラリア薬は毒だとか、ステロイドが悪だとか、まあ、どれほど動物の命を救ってきたかわからない薬が悪者になり、ヒトの方でも、相変わらず子宮頚がんのワクチン推奨されないし(うちの子供は男の子だけど、接種させたいよ・・実は男にも重要なんだよ)、いやそんな特殊な話の前に、アルコールは全ての癌の発生率を上げるけど、私はみんなそんな話知ってて飲酒してるのかと思ったら、ほぼ知らないんですね・・・・。
大流行りのなんちゃって健康情報番組をアルコールを飲みながら見る。
ふふ、人々は面白い。
サイエンス苦手症候群の人々の中には、なんと獣医師も入っていて、CTなんぞ持ってる病院がオカルト療法にまっしぐらだったり、よくある嘘付き免疫療法にはまったり、
儲けるためになんちゃって療法やるのは患者にとっては悲劇だけど、やる方もなんと本気だから(信じてるから)、こりゃ喜劇だね。
さて、サイエンス。
なにをもってサイエンスかは諸説あるけど、
サイエンスの定義を自身で少しでも考えたことのない人は、いつかオカルト療法や、デマに侵食されるね。それは獣医でも同じ。
良く出す例だけど、手相占いと、皮膚の診療・・・・何が違うんだろう?
どちらも統計学的に処理されている話(という事になっている)
ちなみに、手相占いの方が、皮膚科診療より高額だよね。資本主義の世な仲では、価格が高い方が、より価値があるとみなすから、ん? 手相占いの方がサイエンティフィック? わはははは。
手相占いと、皮膚科診療の違いは、まあいいか、自身で考えてくれ!
ま、私みたいに、ゴリゴリの合理主義者は、ほんと生きずらいけど、獣医師って、当たり前だけど、獣医学におけるサイエンスの最後の砦なんだよね。がんばんなきゃね。
あ、ちなみに、サイエンスに詳しくても、治療が上手いとは限らないからね。非科学だって、患者が納得すれば、それは治療上手。非科学だって、治療効果が出るというのは、ホーソン効果やプラセボ効果で証明可能・・・・・・・・というのもサイエンス。
人間って面白いね。
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