率と割合の違いもわからずエビデンスってね・・
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率と割合は、明らかに違う概念ですが、日常生活では混同されていますね。
高校球児のピッチャー登板問題が話題ですが、例えば、打率は率ってついてますが、実は割合。
簡単にいうと、
割合は、単位がなく、0~1(もしく100をかけて%で示すことが多いですね)。分母と分子が同じ単位の場合には割合ですね。
対して
率は、分母と分子の単位が違うもので、例えば、100m山に登るごとに、●度温度が下がる(温度低下率)みたいなやつですね。
さて、医学も、死亡の割合と、死亡率があります。
一般的には、医学の場合の死亡率は、年率で出すことが多いですね。
よく、人間は死亡率100%といいますが、正確には死亡の割合が100%と言うべきですね。
では、率と割合って、どう使いわけるのでしょうか?
例えば、獣医学でいうと
15歳で死亡するのを17歳まで生き延ばす薬のデータは、率で表します(だって、どうせ死亡の割合は100%ですからね)
対して
ボケる犬の発生を下げる薬のデータは、割合で表わします(だって、年間のボケの発生率を下げても結局長生きしてボケたらいっしょですからね)
まあ、かなり短略しましたが、こんなこともわからずにエビデンスっていわれてもね~。
私のみたところ、99%の獣医師は・・・(私も、日常生活では、めんどくさくて、すっかり間違って使ってますがね)
ちなみに、獣医師は離婚率が高いというのは定説ですが、いや、それ、離婚の割合ですからね。
今日も暑いね(笑)
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