病気は治らないけど・・・①
病気は、なぜ発症するか!
身体は、蛋白質、脂質、糖質、水、微量元素等で、できています。このうち、身体の主要なメカニズムをつかさどるのは蛋白質です。
皆さんご存知の遺伝子(DNA)が、何をしているかと言えば、その重要なたんぱく質・・・・多種多様の・・・・蛋白質を作る指令を出しているのですね~。
細胞内で、DNAがひもとかれ、たんぱく質産生指令が出され、様々なたんぱく質が生成されて、体内に行きわたり、生命現象をつかさどっています。
さて、病気とは、
外部からの侵入物・者(寄生虫、細菌、ウイルス、毒性物質、 等)を除けば、主に、このたんぱく質の異常です。形の異常、量の異常、異質なたんぱく質の発生などなど・・・。
心臓病も心臓のたんぱく質の異常ですし、がんも細胞増殖をつかさどるたんぱく質の異常ですし、パーキンソンのような神経疾患も、刺激伝導を担うたんぱく質の異常ですし、アトピーも、最近の研究では、あるたんぱく質を介する異常な刺激反応です。
ありとあらゆる病気が・・・・
そりゃそうですよね。
だって、身体はたんぱく質でできた細胞と、身体機能の多くは、たんぱく質による指令で成り立っているのですからね。
上記したように、たんぱく質は、遺伝子から作られます。
つまり、たんぱく質の異常は、遺伝子の異常です。
つまり、つまり、病気とは、遺伝子の異常です(遺伝すると、遺伝子の異常は別ですよ)。
よって、病気は、存在論的に言えば、この異常な遺伝子を取りのぞかないと、完治しません。
取り除くには、外科的に取るのが一番ですが、
例えば、高血圧のような場合、全身の血管を取り除くわけにはいきませんよね。
さて、そこで薬の登場なのですが、
一般的に薬は、
① 状況を改善する(数値を上げる、下げる)
血管が収縮して血圧高いけど、とにかく広げてあげよう!
② 延命する
がん細胞を一時的に減少させよう
③ 感覚的なもの(痛みや、かゆみ)を除く
痛み止めや、かゆみどめ
のような事をします。
完治ではなくて、症状を抑制、進行を抑制するのが薬なのですね。
だって、繰り返しますが、薬で、異常な遺伝子を細胞内から物理的に取り除くことはできませんからね。
そうやって、
病気は治らずに、生き物は100%死んでいきます。
将来的に、異常な遺伝子を改変、除去するような薬やウイルスを使った技術ができるまで、
私にとって、
ペットの健康問題とは、病気を完治させることではなくて、病気といかに付き合うか、一緒に考えていくことなんですね~。
(このブログで、患者が、減るかな・・・・)
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