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北森ペット病院


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2019年10月27日 (日)

食物アレルギーの感作(発症)経路

アレルギーは、


アレルギー原因物質に、1回目に遭遇した時に身体がある記憶をして(感作)、2回目に同じ物質に遭遇した時に、身体が過敏に反応するという病態です。



食物アレルギーは、食べるもの・・・・・・・そばや、ピーナツや、卵や、ご飯などが有名ですが・・・・・・・それらを食べると、発作がおきて、最悪死亡する怖いアレルギーです。


犬の場合は、皮膚炎として出ます。



ただ、不思議と



食物アレルギーは、食べたこともないものにもいきなり反応するので(発症するので)、昔から謎だったのですが、

 


最近、本人が食べなくても、家族が食べたら、室内に、その抗原(たべたものの成分)が、沢山残ることがわかってきました。



なんと、その量は、いわゆるアトピーの原因で有名なハウスダストよりも多くなるそうです。




下記の論文は、日本での研究で、なんと、卵の環境中成分が、ハウスダストより多いという報告です。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30846303




これまでは、


食べる→身体が感作→2回目に食べる→発症


と考えられていたのが、



環境中の食べものの成分→皮膚を通して感作→食べる→発症


というメカニズムが提唱されているわけですね。




つまりは、例えば卵やライスのアレルギーのあるお子様のいる家庭では、



お子様は当然ながら、


家人もそれらを食べてはいけない、


それどころか、学校給食でさえリスクということですね。



難しいね。





当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?150動画あって、ジャンプが遅いっす)
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ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11


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