EBMからOBMへ
エビデンス
証拠という意味
エビデンス_ベースド_メディスン(EBM)
証拠に基づいた医療・・・・・・・
医学では25年程度前から、獣医業界では10年程度前からの流行り言葉
『先生、その●●使った治療法、エビデンスあるの?』
こんな使い方をする。
今や、素人にも蔓延している。
エビデンスには、ヒエラルキーがあって、下から
① 個別の数例の論文症例報告
② 統計学的方法論で行われた大規模症例報告
③ 多数の②をまとめたレビュー
④ 学会ガイドライン
ちなみに学会報告はエビデンスにはならない。だって誰にでもできるし、審査がないからね。
獣医の場合は、数学的知識が皆無なので、①がエビデンスになることが多い。
学会発表や論文をみて、その稚拙さに衝撃を受けることが多い。
さて、
今、米国の一部では、EBMに変わる、OBMが唱えられている。
OはopinionのO!
科学の敵は、思考停止だけど、
EBMは大切、でも、EBMで採用される症例は、非常に標準化された症例。
例えば
心臓病には、Aという薬が効果的というエビデンスがあっても、そのエビデンスデータには、肝臓病を併発している心臓病の症例や、腎臓病を併発している心臓病の症例は含まれない。
つまり
EBMを理解し、
そのうえで、
患者に対峙して、
『EBMの治療が本当にその子にとって最良か?』
と、常に問う姿勢が重要で、OBMの肝!
当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?150動画あって、ジャンプが遅いっす)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A
ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11
北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/
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