医師と獣医師の違い(根本悪)
医師と獣医師の違いについて
育ちの違い、頭の違いは、まあ、自分じゃどうしようんないからスルーするとして
臨床上、決定的な違いが一つあります。
それは、獣医師がしばしば、治療と称してサプリメントを処方すること!
医師なら、あり得ませんね。
効果が、学術上示されていないものや、示されてない濃度のものを、サプリと称しますが、それを治療として処方するんだからね・・・・。
例えば、オメガ脂肪酸(魚油)は、サプリで存在しますが、濃度が高いものは、れっきとして医薬品としても存在し、医師が処方します。それは、明らかに効果がある濃度になると、副作用が懸念されるからです。
法律違反じゃないけど、道徳的に問題がある行為と知ってて行うことを、(私の中では)根本悪といいますが、
私が見たところ、少なからずの同業者は根本悪で大御殿立ててますね。
もしね、サプリに興味を示す飼主がいたら、私ならば、他剤との併用の怖さを伝えて、自分自身でネットで買ってもらいますね。
サプリは、薬と違って、獣医師専売じゃないからね。
例えば、関節炎の子に処方するある種の薬は、皮膚炎等に使用するある種のサプリで腸内出血のリスクが理論上は上がります。肝臓に良いとされるウコン製剤もちらほら動物業界でも見ますが、鉄剤との併用は駄目ですね・・・・とか。
最近、人医の方で、ある種のお薬と、一般に市販されている、サプリ、風邪薬、ハーブ製剤との併用の怖さが報告されていました。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31658372
注意が必要ですね。
さて、最近、当院に届いた、獣医師向けサプリ販売会社の、販促用の獣医師インタビュー掲載記事に
千葉県下のある獣医師が
『自然のものは、副作用がないから安心』 (キャハ)
と、頭痛がするような話をしていました (キャハは、私のイメージです)。
馬鹿ですね。
ふぐ毒、大麻、コカイン、きのこ毒、アコニチン(とりかぶと)、貝毒、放射線、紫外線、石油、天然ガス・・・・・全て自然の怖いものです。
『●●は、いろんな疾患に使えて、ペットが元気になる』
オイオイ、覚せい剤か!
こんな非科学的な輩が、大病院の院長としてやっていける業界って、なんざんしょ。
多くのサプリの効果は、有名なプラセボ効果です。
私は、それ自体を否定しません。
そうそう、プラセボって、外科手術にもあるんですよ~。
↓
https://news.mynavi.jp/article/medicine-9/
さて、問題なのは、
動物にはプレセボ効果は、理論上ない事ですね。だって、犬猫には言葉通じないから・・・・。
では、どうして、効かないはずのものが効くのか!
それはおそらく、ホーソン効果!
ホーソン効果は、信頼している相手の希望に答えようとする心理的な効果です。
信頼している先生が処方したサプリ!
先生から 『効いてるでしょ?』って聞かれると、
思わず
『少し効いてる気がします』・・・・なんてね。
大御殿への道ですね!
(このホーソン効果は、日常臨床で、注意してし過ぎることはないです。大ごとになりますからね)
もし、私が、サプリ売るなら、本当にサプリが効くかどうか、しっかりデータ取りますね。
それが科学的思考というものですね。
法律には触れていないけど、道徳的に問題のあること
根本悪!
世の中、蔓延してるね~
ほら、最近の政治家、企業、いじめ・学校関係者・・・・・・・・同じ穴のむじなだね。
やだやだ。
(ちなみに、法律違反で、道徳的にも悪いこと・・・・・ドロボーとかね・・・・は、単に悪いこと。100%本人は悪いことと知っているので、今回の根本悪よりは程度が低い。法律違反だけど、道徳的に許されること・・・・死にそうな人間を目の前にして、医者以外が医療行為を施すとか・・・・なんてのもあるね。)
当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?150動画あって、ジャンプが遅いっす)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A
ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11
北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/
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