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北森ペット病院


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2019年11月28日 (木)

CT VS エコーと、皮膚科エコー

CT、エコー、そして皮膚科エコーについて。


CTと、エコー


使い道はまったく違うのですが、獣医領域では、どういうわけか、CT買ったらすげーーーって感じですね。 


飼い主さんも、すげーーーってね。



検査のことだけでいえば、


頭部、胸部はCT、心臓や膀胱はエコー、腹部臓器はエコーとCTみたいな使用区分があります(消化管内は内視鏡)。



(腹部も手術の事を考えると、CTの方が有利)



私は、エコー使いですが、今、エコーって、人医の方では、内科、整形、皮膚科などでめちゃくちゃ流行ってきています。



CTなんて、医者も、そうそう買えないからね。


で、


実は、



解像度だけでいえば、エコーはCTの100倍くらいあります。



CTのすげー奴は、ミリをみますが、エコーのすげー奴は、0.0数ミリをみます。



Cimg0209

今、当院に2台のエコーがあります。


左は、私の自慢のフェラーリ君で、世界を探しても、この上の機種はないと思います。



で、その右横にあるのが、皮膚科の診療を一段進歩させる可能性がある、世界屈指のマシーン・・・アウディ君・・・・・借りてま~す。


5kg22m

見ずらいかもしれませんが、この写真はアウディ君でとったエコー画像。


上側がヒフの表面で、そこから、深度1cmまでの状態を捉えたエコー画像です。つまり、0.0数ミリまで、見えてますね。



これを、例えば、人の乳房からあてて乳腺なんかに使うと、すごい高精細で、ある種の乳がんが見えるでしょうね。


こんなヒフの解析なんて、CTには無理ですね。



というわけで、エコーの汎用化、高度化が、人医の方では流行ってきています。



ちなみに、この世界に冠たるヒフ解析マシーンは、国内獣医には、今のところ、1箇所しかありません。


ここ
https://animal-skin.jp/



獣医の皮膚科は、誰でもできるけど・・・・・・設備投資要らないからね・・・・・・・、誰でもできる分、同じものは直せるけど、同じものは直せない。つまり、みんな同じ間違いを犯している可能性があるんですね。


で、投資無しで、ちょっと勉強して、シャンプーうって、なんちゃって専門診療。

志が低すぎですね。



この病院のように、目に見えないものをコードしながら診療をして、獣医の皮膚科を、人並みの科学に持ていって欲しいね。



最近、2件、県外と市外から、


CTとったけど、よく分からないからエコーみて・・・・・って患者さんが来院されました。



面白いね、いろんな意味でね。




 

当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?150動画あって、ジャンプが遅いっす)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A


ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11


北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/

 

 

 

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