CT VS エコーと、皮膚科エコー
CT、エコー、そして皮膚科エコーについて。
CTと、エコー
使い道はまったく違うのですが、獣医領域では、どういうわけか、CT買ったらすげーーーって感じですね。
飼い主さんも、すげーーーってね。
検査のことだけでいえば、
頭部、胸部はCT、心臓や膀胱はエコー、腹部臓器はエコーとCTみたいな使用区分があります(消化管内は内視鏡)。
(腹部も手術の事を考えると、CTの方が有利)
私は、エコー使いですが、今、エコーって、人医の方では、内科、整形、皮膚科などでめちゃくちゃ流行ってきています。
CTなんて、医者も、そうそう買えないからね。
で、
実は、
解像度だけでいえば、エコーはCTの100倍くらいあります。
CTのすげー奴は、ミリをみますが、エコーのすげー奴は、0.0数ミリをみます。
今、当院に2台のエコーがあります。
左は、私の自慢のフェラーリ君で、世界を探しても、この上の機種はないと思います。
で、その右横にあるのが、皮膚科の診療を一段進歩させる可能性がある、世界屈指のマシーン・・・アウディ君・・・・・借りてま~す。
見ずらいかもしれませんが、この写真はアウディ君でとったエコー画像。
上側がヒフの表面で、そこから、深度1cmまでの状態を捉えたエコー画像です。つまり、0.0数ミリまで、見えてますね。
これを、例えば、人の乳房からあてて乳腺なんかに使うと、すごい高精細で、ある種の乳がんが見えるでしょうね。
こんなヒフの解析なんて、CTには無理ですね。
というわけで、エコーの汎用化、高度化が、人医の方では流行ってきています。
ちなみに、この世界に冠たるヒフ解析マシーンは、国内獣医には、今のところ、1箇所しかありません。
ここ
https://animal-skin.jp/
獣医の皮膚科は、誰でもできるけど・・・・・・設備投資要らないからね・・・・・・・、誰でもできる分、同じものは直せるけど、同じものは直せない。つまり、みんな同じ間違いを犯している可能性があるんですね。
で、投資無しで、ちょっと勉強して、シャンプーうって、なんちゃって専門診療。
志が低すぎですね。
この病院のように、目に見えないものをコードしながら診療をして、獣医の皮膚科を、人並みの科学に持ていって欲しいね。
最近、2件、県外と市外から、
CTとったけど、よく分からないからエコーみて・・・・・って患者さんが来院されました。
面白いね、いろんな意味でね。
当院youtube (世界に発信しています。全て飼主の同意は得ています。世界初の動画も有?150動画あって、ジャンプが遅いっす)
https://www.youtube.com/channel/UC9qDMRC15D_O2tdFiUbnr2A
ここでコラム書いてます
https://wannya365.jp/writer/detail/11
北森ペット病院(千葉県茂原市)
https://www.kitamori-ac.com/
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