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北森ペット病院


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2020年4月23日 (木)

獣医が使う魔法の薬

Happy!!!!


繰り返し書いてますが、インタービューを受けることが昔からちょくちょくあって、近年感じることは、世間が、獣医師を医師の範疇に入れるようになってきたこと・・・・・・・・。


20数年前に、歯科医師と飲み屋にいった時に、自称・銀座から流れたきたママに、

『あああ、こちらは、犬屋さんなのね!』

(歯科医師が、すみませんって・・・??? あ、もしかして馬鹿にされてるんだって、3秒後に思いました)

・・・・・・・・・・

私は、アルコールは一切飲まないのですが、ママに、どうして? っ聞かれて、

癌の発生率を3%程度あげるからって言ったら、

激怒!

なんで? 薬の副作用は嫌われるじゃん?

・・・・自分の仕事だから知ってるのかと思ったよ!



そういえば、しゃぶしゃぶ屋に、メクラにして、ビタミン抜いて霜降り牛って作るんですよねって話したら、

激怒!

なんで?

薬作る時の動物実験が嫌われるじゃん?


・・・・・自分の仕事だから知ってるのかと思ったよ!


もうちょっとまじめに仕事しようね!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

話戻して、

さて、医師の一部に思われている獣医ですが、皆さん、甘いですよ。


一般的な獣医師と、一般的な医師で、大きな違いを3つ。


獣医師は、医師と比べて


① もともと頭が悪いが、頭を良くするシステムがない

② 本気でサプリメントを処方する(医者は処方できません)

③ 本気で免疫をあげるという言葉を信じている(だいぶ、M先生の努力で少なくなってきましたが)


で、今回のお題ですが、

ほとんどの獣医師が、くだらないデータにだまされ、思考停止で使いまくっているサプリメントの話。


とにかく、そのサプリの売り文句が、なんにでも効く!

はじめは皮膚病で流行っているな~と笑っていたら、心臓病でもつかわれ始め、この前なんて、内分泌疾患で転院してきた子にも使われいました。


マルチファンクショナルなサプリ・・・・・いや~形容矛盾(笑)


医師の世界だったら、医師法違反で、売る側も使う側も、つかまりますね。


で、面白い話


関係者の方に


『なんにでも、効くそうですね!』

『そうなんですよ、先生方に評判が良くて!』

『免疫力が上がるんですかね?』

『そうみたいですよ!』

『副作用もないんですよね』

『自然のものだから無いんですよ!』


『じゃ、COVID-19にも効きますよね?』

『・・・・・・・・・いや、人には・・・・動物薬なんで』

『いや、フェレットに濃厚感染するんですよ』

『・・・・・・・・フェレットの薬じゃないんで・・・』

『じゃもし、犬に感染したら、効きますかね?』

『・・・・(多分適当に)・・・・効くんじゃないんですか~』

『なんで効くんですか?』

『免疫力があがるから』

『いやいや、COVIDの死亡期の現象の一部は、免疫の過剰暴走反応ですよ!免疫抑制しないと駄目なんですよ』


『・・・・』

『もし犬がCOVIDになったら、このサプリ、増悪させるって結論でいいですね』

『・・・・・』

『今、犬に感染するかもしれないってデータあるから、全症例に使用禁止ですね』

『・・・・・』

『なんか、言って?』

『・・・・・』

『免疫力あげて、副作用ないんでしょ?』

『・・・・・』


『あなたがCOVIDになったら、飲めます?』

『のめません』


『怖い?』

『・・・・』


飲み屋、しゃぶしゃぶ屋、臨床獣医師、サプリの関係者・・・・・・・


結構、大半が同じ穴のムジナ。


だから、

獣医師を、医師の範疇に一般的に入れるのは、まだ良くないと思う。


私ね、

悪いことを認識して悪いことをしている人間の方が、悪いことを認識せずに実は悪いことをしている人間より、まともだと思う。だって、コントロール可能だからね・・・悪いと思っている分ね・・・。



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