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北森ペット病院


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2020年5月 1日 (金)

臨床獣医師・死して屍拾うものなし

フェレット、猫は、COVID-19に感受性がある。


先だって


某獣医師会(私自身は、どこにも所属なし)に放っている私のお庭番から、獣医師会が獣医師向けに配布したCOVID-19に対する対応マニュアルを入手して、読んでみたが、いや~、やはり、だれも英語(論文)が読めないようで、危機感のかけらも無い。馬鹿だ。


しゃあないので、

なんちゃってマニュアルを自分で作るしかない。


というわけで、

もし、COVID-19に罹患したようなフェレット、猫が来院したら!!!!


ファイト オア フライト しかないけど。


① 酸素室へ入れる
(移動可能の透明の酸素室があって、隔離室か、野外に設置)

② 保護めがね、N95マスク、手袋装着。PPEはあるけど、着れないね。だって、獣医師は訓練受けていないからね。逆に脱ぐとき危ないね。で、酸素室の透明アクリル板越しに呼吸数、鼻水、下痢のあるなしを確認。こんな時に、洗浄できない聴診器使う奴はアホだな。なんとかドアから体温図る。採血して、リンパ球は見たいけど・・・・む~。レントゲンみても、初期は分からないだろうね。点滴はしたいな・・・・。



フェレットは、インフルエンザの抗原検査。陰性でも陽性でも、タミフル、イベルメクチン投薬。猫は、初回から、イベルメクチン投薬。


翌日から、アジスロマイシンと、デキサ投薬。気管そうかんは、猫ではたやすいが、HEPAフィルターもないし、二度と回路が使えなくなるし、沈静管理も24時間は無理だから、できない。



ここまでだね・・・。


さて、さて恐ろしいことに!、


米国ではすでにCOVID-19の治療ガイドラインができてまして、


(6月には許可されるであろうレムデシベルや、アビガンを待たずに、作るところがすごいプロフェッショナリスム)


https://www.idsociety.org/practice-guideline/covid-19-guideline-infection-prevention/


recommendation(推奨)

1.クロロキン製剤
2.クロロキン+アジスロマイシン
3.HIV薬
4.肺炎にはステロイド非推奨
5.サイトカインストームのARDSにはステロイド推奨
6.トシリズマブ推奨
7.回復期血漿推奨


3、6、7は無理だけど、

そんかわり、

獣医が慣れ親しんでいるイベルメクチン(フィラリアの薬)に効果があるデータが発表されているから幸いだよ。

https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3580524



でもまあ、


ペットは家族といいながら、こういうときには家族に入れてもらえない日本のペットの置かれた立場を考えると、


COVID-19と戦う医師と違って

COVID-19と戦う獣医師は、


変な人なんだろうね。


というわけで、


臨床獣医師心得の錠、

・ ペットが家族なら、彼らとの死は等価

・ 医療行為はは、既に動物実験で実証済み


おれたちゃどうせ、

死して屍(しかばね)拾うものなし

死して屍(しかばね)拾うものなし 


わははははは



最後に、元精神障害罹患者にして美しいランボーみたいな詩を書く
大江さんの歌を

もっとも暗いときに、もっとも素敵な夢が見れると思う!




最高だよ!


これで富士山爆発したら、カタルシスだね。


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