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北森ペット病院


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2020年4月12日 (日)

コロナ×23 緊急速報

もう隠せないので、書きますね。


Natureと並ぶ、世界的な学術雑誌Scienceに先日掲載されました。



原文が読めなくても、google翻訳で、ある程度つかめます。

https://science.sciencemag.org/content/early/2020/04/07/science.abb7015


(SARS-CoV-22が今回の原因ウイルスで、COVID-19が今回の伝染病の名称)


フェレット、ネコに、COVID-19は感染する可能性が報告されました。

(感染したというよりは、感染性があるということですね)


フェレットに関しては、


まともな獣医師ならば

フェレットは、ヒトのインフルエンザも感染する動物で、

ヒトのインフルエンザ薬は、フェレットに、ヒトのインフルエンザを感染させて、実験して研究しているのを、知っています。

ただ、

あまり知られてはいませんが


SARS(SRS-CoV-1)が、フェレットに感染することが、2005年位にはわかっていました。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/09/dl/s0929-9j.pdf

 

 

SARSは、粘膜などに存在するたんぱく質のACE2から感染して、ヒトやフェレットの体内に入ります。



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COVID-19は、SARSと同じコロナなので、心配してましたが、やはりですね。

 

COVID-19も、ターゲットはACE2なんです。

 

ACE2は、哺乳類一般に存在しますが、フェレットとヒトのACE2は構造が非常に似ています。

で、今回の論文で、やっぱりね❗️

 

ネコに関しては、驚きましたが・・・。


感染した飼い主のペットをどうするか・・・・

 

PCRさせてもらって、一緒にデータとるのならば、当院でも俄然受けいれますが・・・・・・

 

感染症予防法上はどうなのでしょうか?

 

今のところ、ヒトのcovidの重症症例の治療薬は、サイトカインストームを防ぐステロイドと支持療法が、メインです、

フェレット、ネコの治療ならば、点滴、ステロイド、ツムラの●番と、酸素室で対処かな?


獣医師魂が燃えてきます。



ちなみに、今回の報告は、
フェレットを使用して、インフルと同様に、薬の研究ができるということであります。

 

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