2系統の馬鹿
馬鹿は嫌いです。
馬鹿の定義にもよるけど、とにかく馬鹿は嫌いです。
思うに2系統の馬鹿がいます。
第一の馬鹿は、
50代の私の前後10年くらいの馬鹿。
1980年代から出現しました。
TVのせいですね。
その頃から、TVでは、如何に、おバカが、面白くて、賢くて、ハッピーかを競うゲームをしてますからね。
今じゃ、その勝ち組の最強の馬鹿が、世相を切ってます。
そして、それを、たいそうな意見として聴く馬鹿。
第一のお馬鹿達の、共犯関係ですね。
なり下がりの気持ちよさですね。
多分。
第二の馬鹿は、少々複雑で、若い世代。
若い世代は、TVを見ないので、第一の馬鹿にはなりません。
第一の世代よりは、(一見)高尚です。
いわゆるネット世代の人々。
彼らの恐ろしところは、はじめすごく賢そうに見えるんですね。
すごい情報量ですからね。
でもね、ルーツがないんですよね。
AI関係の学者の本を読んでも、若手ミュージシャンの音楽を聞いても、
複雑で、すごい情報量なんだけど、
唐突なんですね。
おそらく、
私たちおっさん世代は、実際に本屋を歩き、レコードショップを散策し、系統的に情報を収集し、その情報が、どういう経緯で生まれたか、体感しながら身につけてきたんですよね。
今の世代は、ネットで、出会いたい情報だけ情報として認識し、youtubeでランダムに良いと思う音楽が聴けるから、
若手の方の本も音楽も、ルーツのない
膨大な雑学の王様感なんですよね・・。
でも
雑学は無学ですからね。
(あ、そう言えば、今、は第一世代も、TVでくだらない雑学やってますね)
論文を書くときは、
必ず、先行世代の敬意から入るんですよね。
それがルーツ・・・・歴史性なんですよね。
歴史性の有無がそんなに重要かどうか、こだわるべきかどうか、わかりませんが
ルーツを意識するというのは、重要だと思いませんか?
出会った情報が、どういう経緯で生まれたかを意識しないと、
案外、2度目の出来事かもしれませんよ。
第一の馬鹿はもうどうでもいいのですが、
第二の膨大な情報を操る若い方に、もし歴史性が生まれたら、
面白い時代になると思うけどね。
ちなみに、
ジョブズの有名な『馬鹿になれ!』の馬鹿は、違う意味の馬鹿で、自分を歴史の中で相対化して、真っ白な馬鹿の位置から上昇しろってことですからね。あたりまえですが、馬鹿を目指せって言ってるわけじゃなからね。
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