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2020年6月11日 (木)

2系統の馬鹿

馬鹿は嫌いです。

馬鹿の定義にもよるけど、とにかく馬鹿は嫌いです。


思うに2系統の馬鹿がいます。

第一の馬鹿は、
50代の私の前後10年くらいの馬鹿。
1980年代から出現しました。
TVのせいですね。

その頃から、TVでは、如何に、おバカが、面白くて、賢くて、ハッピーかを競うゲームをしてますからね。

今じゃ、その勝ち組の最強の馬鹿が、世相を切ってます。
そして、それを、たいそうな意見として聴く馬鹿。

第一のお馬鹿達の、共犯関係ですね。

なり下がりの気持ちよさですね。
多分。


第二の馬鹿は、少々複雑で、若い世代。
若い世代は、TVを見ないので、第一の馬鹿にはなりません。
第一の世代よりは、(一見)高尚です。

いわゆるネット世代の人々。

彼らの恐ろしところは、はじめすごく賢そうに見えるんですね。
すごい情報量ですからね。

でもね、ルーツがないんですよね。
AI関係の学者の本を読んでも、若手ミュージシャンの音楽を聞いても、

複雑で、すごい情報量なんだけど、

唐突なんですね。

おそらく、

私たちおっさん世代は、実際に本屋を歩き、レコードショップを散策し、系統的に情報を収集し、その情報が、どういう経緯で生まれたか、体感しながら身につけてきたんですよね。

今の世代は、ネットで、出会いたい情報だけ情報として認識し、youtubeでランダムに良いと思う音楽が聴けるから、

若手の方の本も音楽も、ルーツのない

膨大な雑学の王様感なんですよね・・。

でも

雑学は無学ですからね。

(あ、そう言えば、今、は第一世代も、TVでくだらない雑学やってますね)


論文を書くときは、
必ず、先行世代の敬意から入るんですよね。

それがルーツ・・・・歴史性なんですよね。
歴史性の有無がそんなに重要かどうか、こだわるべきかどうか、わかりませんが


ルーツを意識するというのは、重要だと思いませんか?
出会った情報が、どういう経緯で生まれたかを意識しないと、

案外、2度目の出来事かもしれませんよ。


第一の馬鹿はもうどうでもいいのですが、
第二の膨大な情報を操る若い方に、もし歴史性が生まれたら、

面白い時代になると思うけどね。


ちなみに、

ジョブズの有名な『馬鹿になれ!』の馬鹿は、違う意味の馬鹿で、自分を歴史の中で相対化して、真っ白な馬鹿の位置から上昇しろってことですからね。あたりまえですが、馬鹿を目指せって言ってるわけじゃなからね。





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