カネかエロスか
カネとは金、
エロスとは、対人に対する幻想、簡単に言えば、好き嫌いですね。
共同体から国家成立の契機が、カネ・・・・家畜や私有財産や貨幣・・・・の出現というマルキストよりも、対人関係を裁く刑法の出現との吉本先生の考え方のほうが好きですね。
人間は経済的生物
・・・・・・・という言い方がよくされるけど、
人間はとことんエロス的生物
・・・・・・・だと思う。
エロス的な関係を、一時的に棚上げできるのがカネ・・・・経済関係で、
私達のような仕事は、
こむづかしいすし屋の大将のように、好き嫌いで顧客を選ぶわけにはいかない、
だから
どんなに嫌味な奴でも、
お金があると(もらえると)、一時的にエロスを棚上げできる
TVドラマの必殺仕置き人は
絶対にお金をもらって仕事をして、好き嫌いでは殺人を犯さない
エロス的関係の棚上げの、最たる仕事だと思う。
更に思うのは、
はからずも経済関係で得たお金を、なんとかエロス的な関係に使いたい(戻したい)ってこと。
それが私にとっての、フィールドワーク、研究。
とにかく
エロス的な関係を中心に余生をまとうするのが、
一番、幸せなんですよね。
よく、同業者に、何で大金はたいて研究するの・・・って言われるけど、
性格・・・・なんだけど
どんな性格か!と、
自分をつきつめると
経済関係から脱して、エロスの中で生きていたい
と、いうことなんでしょうね。
(エロではないからね・・・いや、エロもいいんだけど、エロスとエロは、日本語においては違うからね)