ドーベルマンDCMの調査研究・経過報告①
2020年8月後半からはじめたドーベルマンの拡張型心筋症(DCM)の国内調査ですが、
1ヶ月経過しました。
現在、なんと18例集まっています。
ボクサー心筋症のときは、10年で80例でしたが、ドーベルは驚異的なスピードです。
飼い主の皆様、主治医の皆様
そして
特に千葉のHさん、山形のIさん、そしてワンちゃん達、感謝いたします。
何かを主体的に始めたら、何が分かっていなかったのかが、よく分かります。
獣医師業界の
・遺伝子に対する決定論的な誤解
・大型犬のDCMの検査法の誤解
・相変わらずのエビデンスを探せない実態
が、やはり、かなり浮き彫りになっています。
逆に、驚いたのは、
ブリーダーたちの、
貪欲な、
知りたい、何とかしたい・・・・という欲求です。
ドーベルマンDCMのヨーロッパの検査ガイドラインを翻訳しましたが、ブリーダーから、かなりの翻訳の請求があります。これには驚きました。獣医師からはまったくないし、専門誌にも声はかけましたが、音沙汰な~い。獣医より、ブリーダーの方がくわしくなるという・・・まあいいか。
思えば、
様々な、遺伝的な傾向があると考えられる疾患・・・心臓突然死、アトピー、白内障、リンパ腫・・・・・診察はすれど、なくそうという努力を微塵も考えたことがない業界です、獣医は。ブリーダーさんの方が思いは切実で、そりゃそうですよね、自分が育てた子が突然死とか・・・・悲しすぎる。
ペットは家族とかいいますが・・・(私は言いませんが)・・・家族なら、病気の捉え方を少し真面目に考えたほうが良いかもしれませんね。獣医業界は。
さて、
まだ1ヶ月です。
これから、これから。