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北森ペット病院


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2020年10月 3日 (土)

ドーベルマンDCMの調査研究・経過報告①

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2020年8月後半からはじめたドーベルマンの拡張型心筋症(DCM)の国内調査ですが、

1ヶ月経過しました。


現在、なんと18例集まっています。

ボクサー心筋症のときは、10年で80例でしたが、ドーベルは驚異的なスピードです。


飼い主の皆様、主治医の皆様

そして

特に千葉のHさん、山形のIさん、そしてワンちゃん達、感謝いたします。


何かを主体的に始めたら、何が分かっていなかったのかが、よく分かります。


獣医師業界の


・遺伝子に対する決定論的な誤解

・大型犬のDCMの検査法の誤解

・相変わらずのエビデンスを探せない実態


が、やはり、かなり浮き彫りになっています。


逆に、驚いたのは、


ブリーダーたちの、

貪欲な、

知りたい、何とかしたい・・・・という欲求です。


ドーベルマンDCMのヨーロッパの検査ガイドラインを翻訳しましたが、ブリーダーから、かなりの翻訳の請求があります。これには驚きました。獣医師からはまったくないし、専門誌にも声はかけましたが、音沙汰な~い。獣医より、ブリーダーの方がくわしくなるという・・・まあいいか。


思えば、


様々な、遺伝的な傾向があると考えられる疾患・・・心臓突然死、アトピー、白内障、リンパ腫・・・・・診察はすれど、なくそうという努力を微塵も考えたことがない業界です、獣医は。ブリーダーさんの方が思いは切実で、そりゃそうですよね、自分が育てた子が突然死とか・・・・悲しすぎる。


ペットは家族とかいいますが・・・(私は言いませんが)・・・家族なら、病気の捉え方を少し真面目に考えたほうが良いかもしれませんね。獣医業界は。


さて、


まだ1ヶ月です。


これから、これから。


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