自然・・・嫌い、好き
自然という言葉は不思議な言葉で、
その『自然』という言葉は、使うシーンによっては、かなり知能が試される言葉だよ。
サイエンスでは・・・無論、獣医療も入るけど・・・・仲間内で、自然に・・・な~んて、のたまおうものならば、一生同業者に馬鹿にされるからね。
そんなもんだから、
飼い主の
自然な療法で・・・
自然な食事で・・・
なんて一言が耳に入ると
あああ、もう、話したくない・・・話すけど・・・・(大笑い)
いや、いんですよ。
(あなたは別にサイエンスをしているわけではないからね)
でもね、たとえば、
固体の保温が必要なとき
原油は自然なものだけど、石油に加工して、内燃機関を使わないと、エネルギーを取り出せない。私ならば内燃機関を使って暖めるけど、自然療法が好きなヒトは、原油を飲むのだろうか?
貧血のとき、
私ならば鉄剤を治療に使うけど、自然の食事が好きな方は、鉄鉱石でも舐めさせるのだろうか?
感染症のとき、
私ならば、土壌で見つかった抗生物質を薬に加工した抗生剤を治療に使うけど、自然派は、土でも食わすのだろうか?
・・・・・・・・・・
さて、医療における自然派の流れは2つあって
(彼らは時として、薬という言葉を非常に嫌うけど)
スピリチュアル系と、貧乏系。
特に後者は、ヨーロッパで、医者にかかれない貧しい階層の流れだね。ドイツに多い。
そうそう、
漢方、ハーブ系は、誤解が多いけど、
漢方は
そもそも漢方の定義が、2つ以上の薬効のある薬だから、まあ、薬なんだよね。みんな中医薬を漢方と勘違いしてるね。中医薬は、中国の貧しい層の物質。中国の知り合いがよく言うけど、中国人は、お金がかかるから、普通は中医薬で我慢!・・・らしい。WHOが、いい加減、平均寿命を延ばすために中医薬をやめて、西欧医療を取り入れろと勧告したのが1970年代だね。
ハーブは
抽出した段階で、薬だからね。世界で最も医者に使われている薬は、アスピリン・・・ペインキラー・・・だけど、葉っぱの抽出物だから、まあ、ハーブ系は自然じゃない。ちなみに、においを利用するハーブはややこしい。例えば、あれほど心地よかった恋人の香りが、別れた後、死ぬほど嫌になるように、鼻から入る刺激は、高度に脳で処理されるから、難しいのさ。
というわけで、
自然、自然といってると、
小学生を諭す感じで診察しないといけないから、ほんと疲れる。
自然を改良して、ここまで文明・文化を発展させてきたのが人間だと思うけど、
なんなんだろうね?
サイエンスから離れて
人文・社会学では、
自然(状態)といえば、国家も、家族概念もない状態だから、ね。
自然好きは、アナキーがいいのかね?
ちなみに、私は
超偏食!
私にとって自然じゃないものは、口にいれられない。
(最近大分治ったけど)
牛の体液を飲むのが気持ち悪いので、牛乳が飲めない。人間なんで、人間のチチならば、もう1回飲んでみたいけど、こんな『自然』な発想が、とてつもなく気持ち悪い発想だと思われることも知っている。
化学反応の結果できた液体・・・・・例えばアルコールが気持ち悪い。なんでガンになるのがわかっているのに飲むのか意味不明。
細菌を使った食べ物・・・発酵食品が気持ち悪い。なんか想像しちゃう。
同じ形のものをみんなが食べてると、気持ち悪い・・・ケンタッキーとか、ね。
どこでとれたかが想像できない形になったものは、基本気持ち悪い。箸で3回つついて、分からないと食べない。
自然にないような色のもの・・・・ラーメンのお汁なんて私には、気持ち悪い。
中が見えないもの・・・茶碗蒸しとかが気持ち悪い。
なんたって
私、自然のものしか口に入れたくないからね。
わはははは
(ほら、私が馬鹿にみえるでしょ!!)
« モノとコトの違い | トップページ | たいしたことがない人間が »
「独り言」カテゴリの記事
- 2度と出会わない症例(2024.02.28)
- ちょっと、ひどいね(2024.02.06)
- 明けましておめでとうございます(2024.01.01)
- 労働、学習、、、、、(2023.12.16)
- 今一度、がんばらないとね(2023.11.05)