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2020年11月24日 (火)

今一度PCRの話

Happy

今日はPCR検査の再度のお話です。




街中で、COVID-19のPCR検査を無作為にやった場合どうなるか、考えて見ます


医学の検査というのは、なんでもそうですが、感度と特異度という概念があります。


● 感度は、
陽性の場合に、本当に陽性と判定してくれる精度

● 特異度は、
陰性の場合に、本当に陰性と判定してくれる精度


最新のCOVID-19のPCR検査の感度と特異度は、不明ですが、それぞれ、

 

仮定①
感度70%、特異度95%とします。

(私が尊敬するイワケン先生の本より・・・・・丁寧に考える新型コロナ、光文社新書)



5月の慶応大学の発表だと、


仮定②
市中感染率は6% らしいです。



仮定①と②で、


街中で1万人にこのPCR検査をして見ます

  感染 非感染 合計
PCR陽性

420
(感度70%)

470 890
PCR陰性 180   8930
(特異度95%)
9120
  600
(6%の感染)
9400 10000

(単位は人)


そうすると、数学的には、上のような表の結果になりますね。


さてそうすると、確率論的には

(1) PCR陽性で、本当に陽性の方は、

420÷890で、約 47%。


(2) PCR陰性で、本当に陰性の方は、

8930÷9400で、約 95.%


仮定をかえて、市中感染率が1%とします。

  感染 非感染 合計
PCR陽性

70
(感度70%)

495 565
PCR陰性 30   9405
(特異度95%)
9435
  100
(1%の感染)
9900 10000



(1) PCR陽性で、本当に陽性の方は、

70÷565で、約 12%


(2) PCR陰性で、本当に陰性の方は、

9405÷9435で、約 99.6%


つまり、片端からPCR検査して、陽性を隔離していくと、間違いがほとんどってことね!



市中感染率が6%と1%でこんなに違います。


ましてや、

1%としたら、100万人でしょう?ほんとうに5%の死亡率ならば5万人死亡・・・・今1800人しか死亡していないので、


市中感染率はもっと低いので、


PCRを症状がない人にしてもまったく意味がないってことね・・。


繰り返すけど、


陽性でも、本当の陽性の確立が12%だからね。



馬鹿な漫才師が

ドライブスルーで検査して、陽性だったら片っ端から隔離なんてあほなこと言ってたけど、



は~。

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