今一度PCRの話
Happy
今日はPCR検査の再度のお話です。
街中で、COVID-19のPCR検査を無作為にやった場合どうなるか、考えて見ます
医学の検査というのは、なんでもそうですが、感度と特異度という概念があります。
● 感度は、
陽性の場合に、本当に陽性と判定してくれる精度
● 特異度は、
陰性の場合に、本当に陰性と判定してくれる精度
最新のCOVID-19のPCR検査の感度と特異度は、不明ですが、それぞれ、
仮定①
感度70%、特異度95%とします。
(私が尊敬するイワケン先生の本より・・・・・丁寧に考える新型コロナ、光文社新書)
5月の慶応大学の発表だと、
仮定②
市中感染率は6% らしいです。
仮定①と②で、
街中で1万人にこのPCR検査をして見ます
感染 | 非感染 | 合計 | |
PCR陽性 | 420 |
470 | 890 |
PCR陰性 | 180 | 8930 (特異度95%) |
9120 |
600 (6%の感染) |
9400 | 10000 |
(単位は人)
そうすると、数学的には、上のような表の結果になりますね。
さてそうすると、確率論的には
(1) PCR陽性で、本当に陽性の方は、
420÷890で、約 47%。
(2) PCR陰性で、本当に陰性の方は、
8930÷9400で、約 95.%
仮定をかえて、市中感染率が1%とします。
感染 | 非感染 | 合計 | |
PCR陽性 | 70 |
495 | 565 |
PCR陰性 | 30 | 9405 (特異度95%) |
9435 |
100 (1%の感染) |
9900 | 10000 |
(1) PCR陽性で、本当に陽性の方は、
70÷565で、約 12%
(2) PCR陰性で、本当に陰性の方は、
9405÷9435で、約 99.6%
つまり、片端からPCR検査して、陽性を隔離していくと、間違いがほとんどってことね!
市中感染率が6%と1%でこんなに違います。
ましてや、
1%としたら、100万人でしょう?ほんとうに5%の死亡率ならば5万人死亡・・・・今1800人しか死亡していないので、
市中感染率はもっと低いので、
PCRを症状がない人にしてもまったく意味がないってことね・・。
繰り返すけど、
陽性でも、本当の陽性の確立が12%だからね。
馬鹿な漫才師が
ドライブスルーで検査して、陽性だったら片っ端から隔離なんてあほなこと言ってたけど、
は~。
« 新しいテクノロジー | トップページ | フロンティアはいつだって目の前にある »
「独り言」カテゴリの記事
- 2度と出会わない症例(2024.02.28)
- ちょっと、ひどいね(2024.02.06)
- 明けましておめでとうございます(2024.01.01)
- 労働、学習、、、、、(2023.12.16)
- 今一度、がんばらないとね(2023.11.05)