我々は、データの意味がわからない
医学のデータは、
データそれ自身よりも、そのデータをどう使うかで、大衆の感じ方が変わる。
例えば、
犬の麻酔手術のリスクは、0.2%程度という報告がある。
私も、この数値を、手術の説明のときに良く使うけど、
犬の避妊の話の時には、
まさに、0.2%のリスクを強調(健康でも1000頭のうち2頭は!みたいに・・・・・)
するけど、
同じ手技の子宮蓄膿症の手術のときは、
同じデータを使って
麻酔のリスクは低いし(!)、放置すると死亡するから手術をしましょうとお話する。
データは同じでも、使い方、伝え方で、伝わり方が違うというのは、
バイアス理論だけど、
我々は、エビデンス主義という崇高な精神を掲げながら、
飼い主を、
ちょいちょい、数値で誘導してるわけやね。
という私も、いろんなバイアスに、足元をすくわれている可能性が日常あるわけで、
党派性や、ルーツや、所属や、職業意識を常に省みて、
自分とは反対の意見に、耳をかたむけて、
自己認識を、俯瞰しなきゃね。
首のキスマークは、ただのアザ!