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北森ペット病院


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2021年2月14日 (日)

これからの臨床獣医師の・・・・

最近は、毎週、県外から来院があります。


実際の来院は、東北地方から中部地方の範囲ですが、主治医を介しての検査になると、北海道から西日本までで、犬種猫種特異的な疾患にフォーカスして仕事をしていると、顧客の対象が日本国全体に広がりますね。


思うに、


犬種や猫種に特異的な疾患を、


人医療のコーホートとして考えると、


寿命がたかだか十数年の彼ら・・・・その半生以上に彼らと付き合える我々が取集した生涯のデータは、サイエンティフィックに非常に貴重で、


ほとんど唯一、


医療を超えることができるポイントになると思う。



今、獣医療では、

やる気のある先生は、認定医を目指す傾向があるけど、


専門医になれないならば

(もしくは認定医としてその分野だけの専門診療に特化しなければ)、



私は、金儲けの看板以外には、あまり意味がないと思う。



それよりは、

コホートの数と、種類を増やしていくほうが、全科診療を標榜する獣医師らしいと考える。



今注力しているドーベルやボクサーには



DCM,ARVCのような心筋症以外にも、甲状腺機能低下症、肝炎、DM、vWD、ウォブラー症候群など、かなり細かい検査が必要な疾患が発生する。



2021年1月現在で、

ドーベルは51頭、

ボクサーは80頭


のカルテになった。


(認定医の先生は、それだけ集めて観察しているのだろうか? )



犬種や猫種特異的な疾患に向き合うことで、


別の疾患も改めて見直しできて、個体を生涯観察するイメージがもてて、本当に、いい刺激だね。


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