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北森ペット病院


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2021年2月28日 (日)

米国VS日本

米国には、友人・親戚が何人かいて、

たまにメールします。


米国の獣医療のことを聞くこともしばしばあって、その時には、彼の国と、我が国の仕事に対する考え方、取り組み方の違いを、感じることが多いです



最近あった話。


症例は、若い猫の嘔吐


多分、一般的な日本の動物医病院ならば、

診察は
5分(注射を打って様子見)~30分(血液検査をして処置)

料金は、
3000円(様子見の場合)~2万円(様々検査した場合)



さて今回の米国獣医療は、

予約診療で
診察時間は45~60分で体の隅々までフィジカルチェックしてからの検査、処置


料金、
約500ドル(5万)!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・

料金の内訳

① Comprehensive physical Exam:67.80ドル

日本で言うと初診料、再診料ですね。

すごいですよね、7000円!。相場は5000円くらいだそうですが、これは米国のヒトの医療もそうで、45分程度の再診で、隅から隅まで、チェックアップします。口の中、目の粘膜、体の触診・・・まあ、日本では、無理ですね。逆に、患者や、待ってる人が、怒ると思う。早くしろってね(笑)。

現に、昔、待合の患者が、診察が長い前の患者を、診察室に突入して怒って、警察が来たのを見たことがあります。


② Radiographic Study (2 views) : 145.20ドル
レントゲン撮影ですね。たっけー。日本の3倍ですね。

 

③ Specialist Radiologist Review: 99.00ドル

レントゲンの読えい料ですね。なんと専門医が読影です。たっけー。日本ならばクレーム入るでしょうね。逆に言うと、米国は、専門医が尊敬される世界ですね。

 

④ Sabcutanous Fluids( in Clinic). : 51.30ドル

皮下点滴。たっけ~。


⑤ Vitamin B12 injection:10.25 ドル
ビタミン剤ですね。

 

⑥ Cerenia Anti- Emetic injection:55.67ドル

制と剤の注射。たっけー。6000円。

 

⑦ IDEXX FECAL DX PROF w/GIARD :67.00ドル
糞便検査。まあ、特殊検査だから。この程度はOKかな。

 

総計、約5万円。

日本の、2.5倍~15倍ですね。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
これ普通よ!!!!!

 
キリスト教徒は、労働は苦行・・・・

原罪意識だから、早くリタイアしたいのね。

この料金内訳を見ると、
 
働きたくない、
早くやめたいってのがわかるよね。

 

なんだか、やっつけ仕事なんだよね。だって、レントゲンも、司つかさで、専門医が読影って、つまんない。目からのあらゆる情報が、自身の責任として有機的に脳でつながらない限りは、それは真の意味の労働じゃないよね。


楽しくないだろうね。

米国の獣医は、さ。

そりゃ、訴訟社会だから、リスクヘッジだろうけど

・・・だって、レントゲン診断をミスっても、互いに、撮影側が悪い、読影側が悪いって言えるからね・・・・。
でも、

人の医療では、結局、日本人の方が寿命が長いから、米国の医療より、日本の方が総合的には上だね。


多分、米国の獣医に、当院に3Dエコーが、3台あるとか言っても
信じてもらえんね。



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