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北森ペット病院


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2021年3月10日 (水)

大病院(Hospital)と医院(clinic)

は~、今日も数件、新患を断ってしまいました。

本当にすみません。


コロナ渦で、飼育頭数が激増、診察数が2.5割UPで、もうパンク状態。

お許しを・・・。


(手術も、4月後半まで予約がいっぱいっす)



さて、

動物病院を選ぶとき、大病院(Hospital)がいいか、医院(clinic)がいいか・・・・この時期、引越しされる飼い主さんに、よく聞かれます。


私の結論は、

医療機器が揃っている(いそうな)、医院!



医院は、獣医師が一人のところが多く、休診日があるのが心配ですよね。でも、そんな時こそ、休診日がない(ことが多い)大病院を受診すればいいだけ。大病院は、曜日によって獣医師がかわるから、そもそもかかりつけ医って感じじゃないしね。


では、なぜ、医院の方が良いか!・・・ですが。


獣医師が、

もっとも

精神的にこたえるのが、

飼い主(もしくはペット)のニーズに応えたくても応えられない時の精神的な負担・・・・・道徳的な観点からの(法的な観点からではなく)心の傷です。



それを引き起こす多くの原因は、

金!

飼い主が、相応の医療行為にかかる金銭を負担できない・・・・というときに発生しますね。


獣医療は、医療と違って、公的保険がないから、

高額!

(だってさ、当院はカードが使えないのですが、飼い主さんに、この半年で、銀行で現金を引き出したの、当院にくる時だけ!って言われました)


で、


私達のような医院は、

経営者が医療行為の実行者であることが多いので、もう一歩踏み込んでの医療行為を、無料でやることが実際多い


けど、



大病院では、医療行為の実行者が、経営者ではないので、いち診察を担当する獣医師に、そのようなことが不可能。


あれをしてあげたかった・・・・という思いが、

どれほど心の傷になるか。

だから、

大病院の先生は、すぐに辞めるでしょ(笑)



なので、医院がいいんですよね。

(医療行為は、そういう医師の精神的な負担を避けるために、公的保険が充実してます)



私が想像するに

獣医療の現場では、

医院では、

検査費の1~3割くらいは、無料で実施したり、プライスダウンしていると思いますよ。



命にかかわる行為って、

金持ちにも、貧乏人にも、

如何に平等に実施するか・・・・、そのさじ加減が、医者のさじ加減の重要な一つで、それを縛られていない獣医師に診察してもらうのが良いと思います。


(そのさじ加減も発揮できないような、ローテクな医院は論外ね)


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