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北森ペット病院


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2021年7月11日 (日)

私、本気なんで(当院のdonationとVolunteer)

今日は、

当院のdonationとVolunteerについて

Kifu

当院は、毎年、大学・研究機関に100万以上寄付しています。これが自身の活動性の源です。また、治療困難な症例を、数頭里親で家族にしています(現在は、心臓病の犬3頭と、慢性貧血の猫2頭)


一般的な獣医のよくやるdonationとVolunteerは、

他人から集めた小金の寄付と、

ローテクの去勢避妊です。


小金の寄付の方は、どうでもいいですが、


最近米国のレポートを読んでいたら、

獣医がやる低価格の去勢避妊運動では、まったく不幸な犬猫はの総数は減らないそうです(日本は知らないけど)。それはともかく、私が許せないのは、国内でそれをやる獣医の、手術レベルの低さです。また、結局データを取らないから、実態として、米国の様に、バースコントロールはできていないのではと、勘ぐります。


里親団体の話を聞くと、

病気の子は、(当然)、里親になれないことが多く、とても不幸だそうです。獣医の専門性を発揮して、1頭でもそのような子を里親として家族にすればいいと思いますが・・・・。私の経験では、名だたる専門家は、自身の専門分野の疾患の子を、家族にして、大切に見守りながら、今後の獣医療の発展の為に、データをとっています。


donationとVolunteerというのは、


行為者自身の承認欲求が満たされ、それが更に自身の能力UPにつながることにおいてのみ、

美しいと思います。


多くの獣医がしているのは、

結局、

ちゃちなdonationとVolunteerでの、

自身のさらなるレベルの低下です。

あああ、なさけない。


(まじめな獣医の選び方の一つをここに書いたつもりです)



この星に生まれてきたのは、

乗り換える列車を待つため

時が来て

重い腰をあげれば

それぞれの旅が始まる

ここはプラネットホーム

光のエクスプレスがラインを引く

(By Nikey)



獣医療は、体系学です。その体系のなかで、自身の中央線をまっすぐ保つには、donationとVolunteerにも人生かけなきゃね。


あ、ちなみにさ、

私、めっちゃ功利主義者で、損はしたくないタイプ。

だから、寄付金って、

実施した分以上に、必ず帰ってくると、信じてます。


わらしべ長者の話あるじゃん。

あれは、とても示唆的な話で、


あれ、一部では、くだらないものから、最後に家を買えた・・・という話だと思われるけど、

違うんだよね。


交換できないもの、パスできないものを手に入れたら、

終わったって話ね。


昔話って、本当に大切だよ~

 

わはははは

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