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北森ペット病院


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2021年8月17日 (火)

動物病院探し

当院は、特異な検査をしているせいか、県外、地区外の患者さんが多い。

当院がかかりつけではない彼らに、

良~くされる質問が、


動物病院の探し方!



何回か書いたけど、再度書きますね。


全部そろっていなくてもいいけど、基本中の基本を書きますね。



① 先生を選ぶには

● 英語の論文がしっかり読める先生

1950年代は、医療情報が倍になるのに50年かかりましたが、今は72時間です。そしてその情報の99%は英語で書かれています。あたりまえですよね。



② 大きな病院を選ぶ場合は

● CTとMRIを持っている病院

一番駄目なのが、CTだけをもっていて、それを宣伝に使う病院。獣医あるあるだけど、ほんと、最低っす。私達一般獣医師は、例えばダックスの神経症状など、ワンストップで紹介するわけね。CTだけあってもMRIがなけりゃ、片手落ちっす。CTだけもってMRIが無い病院は、大きな病院だ~と思って、下手に信頼すると、誤診の可能性が高くなりますね。ほんと、困る。




③ 小さなクリニックを選ぶ場合は

● 大学や高度医療機関とつながりが深い病院

全科診療って、大変なんですよ。腫瘍、循環器、皮膚科、眼科・・・・この辺りは、大学や高度医療機関や専門医とのつながりがあるかどうかで、標準医療が提供できるかどうかが決まります。
 


④ スタッフ

● 話を良く聞いてくれるスタッフ

当たり前ですが、飼い主から、如何に沢山、状況や状態を聞きだすか・・・・が肝。グレートコミュニケーターが獣医療では、とても重要。



⑤ 研究熱心な雰囲気の病院

● 犬種、猫種、エキゾ、疾患動物を実際に飼っている

熱心な先生は、自分の研究分野のペットを絶対に飼ってます。当たり前ですよね。一般医でも、広く浅くのクラッシックなジェネラリストではなくて、先端テクノロジーを理解するという意味でも、何か得意な分野がある一般医が、素敵です。



⑥ 進歩し続けている病院

● 医療機器の充実

獣医療では、20%の病院しか、設備投資を継続的にしていません。数年通えば、わかるでしょう?

 

⑦ 偉大な先生とは

(獣医学が)初めて出会った疾患に、(自分の)名前が付けられる先生は偉大な臨床家です・・・・・先生と対峙してみて、なんとなく、感じませんか?この先生は・・・・って(笑)


⑧ youtuber(笑)

●分かりやすい話をする先生は駄目ですね

分かりやすい話は、みんな同じパターンで誤解するから駄目なんですよね。複雑な話は、皆の誤解も複雑になるから、コミュニケーションが深化します。大体さ、命にかかわるのに、簡単な話で済むと思ってること自体が駄目だよね。世界は複雑なのさ。簡単にわかってたまるか。死ぬんだよ、病気でさ!


分かりやすい病気の話ってさ、医療においては、ジョークだよ。伝えたいがために、平易な言葉を選択することはあっても、そこには、何か戸惑いがないと、そいつは嘘つきだね。責任の無い、コンサルみたいな獣医に多いパターンね。




これは、

私が、

私自身の主治医を選ぶときの基本でもありますね。


あくまでこれ

基本だからね。

基本!

つまり、これ以外は論外って話。




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