動物病院探し
当院は、特異な検査をしているせいか、県外、地区外の患者さんが多い。
当院がかかりつけではない彼らに、
良~くされる質問が、
動物病院の探し方!
何回か書いたけど、再度書きますね。
全部そろっていなくてもいいけど、基本中の基本を書きますね。
① 先生を選ぶには
● 英語の論文がしっかり読める先生
1950年代は、医療情報が倍になるのに50年かかりましたが、今は72時間です。そしてその情報の99%は英語で書かれています。あたりまえですよね。
② 大きな病院を選ぶ場合は
● CTとMRIを持っている病院
一番駄目なのが、CTだけをもっていて、それを宣伝に使う病院。獣医あるあるだけど、ほんと、最低っす。私達一般獣医師は、例えばダックスの神経症状など、ワンストップで紹介するわけね。CTだけあってもMRIがなけりゃ、片手落ちっす。CTだけもってMRIが無い病院は、大きな病院だ~と思って、下手に信頼すると、誤診の可能性が高くなりますね。ほんと、困る。
③ 小さなクリニックを選ぶ場合は
● 大学や高度医療機関とつながりが深い病院
全科診療って、大変なんですよ。腫瘍、循環器、皮膚科、眼科・・・・この辺りは、大学や高度医療機関や専門医とのつながりがあるかどうかで、標準医療が提供できるかどうかが決まります。
④ スタッフ
● 話を良く聞いてくれるスタッフ
当たり前ですが、飼い主から、如何に沢山、状況や状態を聞きだすか・・・・が肝。グレートコミュニケーターが獣医療では、とても重要。
⑤ 研究熱心な雰囲気の病院
● 犬種、猫種、エキゾ、疾患動物を実際に飼っている
熱心な先生は、自分の研究分野のペットを絶対に飼ってます。当たり前ですよね。一般医でも、広く浅くのクラッシックなジェネラリストではなくて、先端テクノロジーを理解するという意味でも、何か得意な分野がある一般医が、素敵です。
⑥ 進歩し続けている病院
● 医療機器の充実
獣医療では、20%の病院しか、設備投資を継続的にしていません。数年通えば、わかるでしょう?
⑦ 偉大な先生とは
(獣医学が)初めて出会った疾患に、(自分の)名前が付けられる先生は偉大な臨床家です・・・・・先生と対峙してみて、なんとなく、感じませんか?この先生は・・・・って(笑)
⑧ youtuber(笑)
●分かりやすい話をする先生は駄目ですね
分かりやすい話は、みんな同じパターンで誤解するから駄目なんですよね。複雑な話は、皆の誤解も複雑になるから、コミュニケーションが深化します。大体さ、命にかかわるのに、簡単な話で済むと思ってること自体が駄目だよね。世界は複雑なのさ。簡単にわかってたまるか。死ぬんだよ、病気でさ!
分かりやすい病気の話ってさ、医療においては、ジョークだよ。伝えたいがために、平易な言葉を選択することはあっても、そこには、何か戸惑いがないと、そいつは嘘つきだね。責任の無い、コンサルみたいな獣医に多いパターンね。
これは、
私が、
私自身の主治医を選ぶときの基本でもありますね。
あくまでこれ
基本だからね。
基本!
つまり、これ以外は論外って話。
« 猫のコロナを新薬で治した件 | トップページ | 『い』 »
「獣医療・インフォームドコンセント」カテゴリの記事
- やっぱりドロップ(再生医療)(2024.08.16)
- 昔とは違うね~その②(2024.07.24)
- 昔とは違うね~(2024.07.24)
- 久々にHPに大きな項目を作りました(2024.01.12)
- 最先端の道はつらいな(2023.12.17)