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北森ペット病院


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2021年9月

2021年9月28日 (火)

ワクチン・・・・見事にtakeしました

コロナワクチン2回接種、12日後ですが、

みごとにtakeしました。

 
今日、COVID-19中和抗体とIgG抗体を、それぞれ2種類の抗体検査キットを用いて判定しました。


写真ですが、

C(コントロール)の線は、この検査の正しさを示します。Cの下に更に線が出れば、抗体陽性。つまり、今回、写真のように線が2本出ているので、ワクチンが見事にtakeして、COVID-19と戦う抗体が体内に出来ているということが確認できました。


ビデオでは、線が見え辛いですが、検査開始3分程度で線が見えてきていたので、かなり早い・・・・・・つまり十分な抗体があるようです。


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政府は、特例で、COVID-19の現時点での感染を調べる、抗原検査キット・・・・・今回のは抗体です・・・・の、薬局での販売を解禁をしました。でも、どうせならば、インフルエンザ抗原検査キットも解禁して欲しいです。


だって、熱が出て、幸いにもコロナじゃなかったら・・・・・逆になんだって心配でしょう!

熱が出たら、並べて調べたいですよね。



ちなみに、

今回のCOVID-19抗体検査キットは、血液で調べます。

COVID-19抗原キットは、唾液用と、鼻汁用があります。


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2021年9月27日 (月)

顧客の協力で・・・・

日々の診察に加えて、

当院は、

最先端の獣医療検査機器の、国内での新規開発や、海外からの輸入を、メーカーや医療系貿易会社と共同で実施しています。



いくら獣医師個人の診察能力が高くても、

先端の検査機器が無くては、診察が深化・進歩しない・・・・という思いからです。


さて、

ここで重要になるのは、症例の確保と、飼い主の協力です。



当院の顧客は、


病気になったペットを、(治療することは当然ですが)、少しでも、今後の獣医療にいかして欲しい、国内の獣医療を少しでも進歩させてほしい・・・・という意識の方が多く、

症例の提供など、機器の開発等に協力頂き、


本当に助かっています。



そういう飼い主のおかげで、


現在、

4つの分野で、

新規の獣医療機器の開発と輸入の検討をしています。



しばしば

業界のインタビューやアンケートで、


どういう顧客に病院に来て欲しいか?・・・・という質問を受けるのですが、



獣医療の進歩に協力頂ける顧客

と答えます。



固体は、とても短い1回の生を生きるわけですが、


その短い1回の生から、次の世代の生に繋がる最新の医療情報をみつけていくのは、まさに現場・・・・臨床医の仕事で、それは、日々の日常の中にしかころがっていないと思っています。


・・・・・・・・

新規の医療機器ではないですが、


先だって、当院の顧客で、

約100万もする新薬で、ペットの難病を克服した方がいました。


それは、

私からの治療の提案ではなく、

飼い主自ら情報をネットでお調べになり、


高額でもいいから、どうしてもトライしたいということで、私も、初めてでしたが、治療させて頂きました。


(信じられないことに)みごとに回復し、


その過程で、飼い主(と、ペット)に協力してもらい、膨大な血液検体とデータを頂きました(大学に提供しました)。



こんな田舎町で出会った、

たった1つの症例が、

獣医療を1歩でも進歩させることを信じて



明日から、また、がんばります!!!!!


(ん?めずらしく、明るく終わったかな)



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2021年9月25日 (土)

理想の●●なんて、ね

理想の病院とか

理想の獣医師とか

理想の●●とか


とかく、ヒトは理想を追おうとするけど、


やはり、ないんだよね、理想は・・・。


インテリは、

人間の外に、理想をイメージするけど(物理の理想気体のように)



生活者にとっては、

自身は世界との関係性の中にあるから、

理想なんて、

所詮、幻想なんだよね。



(ちなみに、インテリという言葉は、私の上の世代では馬鹿にする言葉で、私の下の世代にとっては尊敬の意味がありますが、私は、前者の意味で使ってます。)


と、


いつもインタビューで、


『理想の病院、獣医師』について聞かれる度に、こう答えて、

ボツになります。



2021年9月20日 (月)

なかなか、脳を・・・・・・・

当院は、

かなりユニークな病院であろうと思います(認識しています)。


色々、他院とは違うポイントはあるのですが、その一つに、当院は死体の解剖が非常に多い(ヒトの場合は遺体で、動物は死体なんですよね)というのがあります。


生涯、一度も解剖しない臨床獣医師もいますが、


当院は、今年に入って、はや5検体の解剖をしています。心臓突然死の疾患を多く診るので、その解明の為という背景もありますが・・・・


さて、解剖は、

基本、全臓器を対象に摘出を行いますが、


どうしても摘出に躊躇する部位があります。


それは

脳です。


学生時代は、

実は、しょっちゅう、ある動物の脳を取り出しては、研究にもちいてましたが、30歳を過ぎて臨床家になった後は、脳を摘出できなくなりました。


精神的にですね・・・・・(多分、飼い主側も、脳の摘出には狼狽するような気がします)。



人間の医学研究者、解剖医は、当然のように脳を摘出しますが


(原因不明の死亡の場合は、必ずしますよね。当たり前ですね)


どうも精神的に、できません。



栄養学や獣医学の進歩で、ペットも高齢化がすすんでいます。


高齢の人間で認められるような痴呆の様な脳の機能障害も、しばしばペットでも観られますが、そのような症例を、ヒトのように死後に脳を摘出して研究したという報告も非常に少ないし、


摘出されたかのアインシュタインの脳のように、非常にクレバーなペットの脳を死後調査したという報告も、皆無です。


私以外の獣医も、

脳の摘出には躊躇していると思います。


なかなか表現しづらいのですが、


獣医は、脳になにか文学的な意味付けをしており(単に生物学的な対象物として見られない)、死後、ただの物体になったとしても、その意味付けを精神が超えられないのではないかと思います。




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2021年9月15日 (水)

宝モノ

縁があって

運があって、

色々あって、


少し前に、大好きなロックアーティストの新譜CDの録音を、スタジオ見学してきました。


(ちゃんと抗原検査して行きましたよ~)



憧れの世界の息吹を感じられたのだけでも

幸せなのに、


なんと、サプライズで、

大好きな曲を、目の前で演奏してくれました。


最高っす


そして、そして、今日、その音源が届きましたぁぁぁあぁぁぁぁ


感涙っす



Y永吉ファンならば、

自分のためだけに歌ってくれた I Love You OK


ビートルズファンならば

自分のためだけに演奏してくれたLet it Be



浜ショーファンならば(嫁がファンです)

自分のためだけに歌ってくれた・・・・・・・・



わかりますよね、この感動!


昔、寺山修二が、

国に国歌があるように

ヒトにも応援歌が必要だと言いましたが(多分)



この応援歌を胸に、更に精進しますです。


(あんまりダイジなものを持ってない私にとっては、数少ない数少ない宝モノ)


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2021年9月13日 (月)

読書の季節

読書が好きで、蔵書が3000冊くらいあります。

時間が十分とれる日は、


歴史物をまとめて数冊読みます。


歴史物といっても、

大衆や庶民の『こと』に関するものが大好きです。



多分、自身の中に流れる重層低音・・・・エートスを発見できるからだと思います。


最近面白かったのは、これ

耳そぎ、鼻そぎの日本史です。


なかなか面白い本です。

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そういえば、映画・仁義無き戦いでも、鼻をそぐシーンがありましたね。


読書の秋ですね。


人生は、言葉のゲームですから・・・・いわゆる勝ち組には、言葉が高度な職種が多いでしょ!・・・・沢山、良書、奇書、悪書を読んで、人生の武器を増やしましょうね。


読書は、

幸せとはまったく関係ないですが、

豊かさには繋がりますよ。


豊かさとは、どーせ死んでしまう人生のうちで、他人にあまり干渉されず、ある程度充実して暇をつぶせる能力のことですね。


それは、

こういうコロナ禍で、発揮される能力です。


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2021年9月12日 (日)

昔ならば、定年

『オレ、才能が無いな・・・』ってあきらめられるのが、まさに真の才能の無さ。

石にかじりついても、誰がなんと言おうと、

止められない奴が、


才能に関係なく

いつか天職に出会うわけ、ね。


でも、たとえ出会っても、


その後、多くが、2流以下で、終わる。


ただ、2流以下でも、世間の評価が高いときもあるから面白い。逆に、真に才能があって、1流になっても、世間からは、評価されないことがあるから、社会は残酷。

 

でも多分


あまり才能が無いけど、がんばりきって、(2流だけど)世間からの思わぬ評価に、少しムズムズする奴が、


ふつふつと自身に芽生えるあらゆる差別感情や、

他者からのプレッシャーに

対峙できる性格をもち、


それなりに、社会貢献が出来るのだと思う。


あらゆる、専門家、職人、芸術家・・・・に言えることだと思うね。


と、


そんな境地の54歳。

昔ならば、

来年、定年でっせ!


いまさら

わはははは

2021年9月 8日 (水)

怖い・・

(今は、初診はとってないけど)


初診の患者さんがいらして、

獣医師も人間だから、当然、顧客と合う合わないがあって、どんな名医だって、2度と受診されないことがある。


肌感覚としては、

治療に成功しても、8割くらいかな・・・・かかりつけにしてくれるの。


でもそうやって、

20年も30年もやってると、

自分に合った顧客ばかりが、残っていくんだよね。


そして

そんな人ばかりに囲まれて、


『先生、先生』っていわれて


うぬぼれていくのが、本当に怖いね。


でもその怖さは、


如何に生きるべきかが、大問題だった青年期がすぎて・・・・・もうほとんど生きてしまったという悲しい気持ちと、妙にシンクロする。


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2021年9月 7日 (火)

次の患者がまっているから

医師の世界では知らないヒトはいない、中井久夫先生。

精神科の医師です。


いくら有能な医師でも、力、及ばないことがあると思います。



中井先生にも

自身の患者さんが自殺されたケースが、十数例あるそうです(2007年談)。



獣医師の世界は、ゆりかごから墓場までじゃないけど、必ず『死』で終わる世界です。


でも、当然ながら


死で終わることがわかっていても、予想が出来なかった死・・・・原因はわかっているが経過がよめなかったケース、原因自体が不明だったケース・・・・は、


本当に、こたえます。



中井先生は、


患者さんに自殺された医師に、


『次の患者がまっているから立ち直れる。でも最低40日はこたるよ』


と、伝えるそうです。



私も、この先生の言葉に支えられている一人です。



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2021年9月 5日 (日)

CT/MRI

今年は、CT/MRIのオーダーが異常に多い。



昨年は、

年のトータルが6件だったが、


今年は、

すでに20件。


CT/MRI検査は、

頭部(頭の中)・脊髄(神経)・胸部(肺野)検査や、ガンの浸潤、転移の検査・・・・など、血液検査やエコー検査ではわからない分野に力を発揮する。



つまり、

この20件は、当院では、どうしようもなかったってことだね。



さて、CT/MRIだけど、

実は、機器の種類によっては、性能が、天と地ほどの差がある。



なので、


私たちジェネラリストは、

紹介先の病院の機器の種類も選別して、紹介しなくてはいけない。



一般的に言うと、

CT/MRIをセットで設置している病院は、それらのスペックが非常に高く、人間の大学病院並みで、診察精度も高い。



そんな病院は、

億単位で機器にお金がかかるわけで、


(この前、当院にも、1億のMRIの商談が来たぞ)


紹介先の先生には、頭が下がる。



土地があれば、ハイスペックなCT買って(億はしません)、研究に使いたいけど(診療には使いません)、幸いなことに(嫁談)、土地がない。



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2021年9月 4日 (土)

Poor kitamori speaking

Poor kitamori  speaking


(ヨレヨレの北森ですだ)


当院は、昨年9月から、新患は、受けていません。


ちょうど1年かぁ~・・・は~。



毎日、電話や、受付で直接、

平均1~2人の新患を断っています。


本当に心苦しいのですが、駐車場はないし、獣医師の体調が安定しない上に、手術も2ヶ月待ちです。


お許しください。


本来は、

完全予約制にして、

枠をとって、新患も受けたいのですが、


ITを使えないご年配の方も3割程度いらっしゃるため、どうにも、こうにも、手詰まりです。


1年たって、

状況が改善するかな~とも思ったのですが、


ますます状況は、ひどくなるばかり。


(コロナで、ペット飼育率も上がっているから?)



こういう場合の、常套手段は、単価を上げて顧客を減らす・・・・なのですが、なんかね・・・・ハイブランドじゃあるまいし、ね


(あ、グッチ好きだけど)。



実は、


今、当院と同じように、

患者の激増で、

新患をとらない・・・とれない・・・病院が増えています。


それもこれも、2割の病院しか設備投資しないからですね。病院のパワーの源泉は、コミュニケーション能力、医療機器、獣医の脳みそですが、全科診療の獣医医療では、


医療機器の差は、他のものでは、なかなかカバーできません。


2割の病院に集中するわけです。


2割の病院は、そういうわけで、

検査も高度で複雑なことが多く、1件の診察に、時間がかかります。


で、悪循環・・・・



というわけで、


お断りして、電話やネットで暴言を吐く方、


まったく解決の見込みはありませんが、


お許し下さい。

(でもさ、院長♀はともかく、私は、息子に変人って言われるくらいかなりエキセントリックな人間だから・・・・自分でわかってるし・・・よく顧客がついてきてくれるよね、感謝しかないね。わははは。)


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