顧客の協力で・・・・
日々の診察に加えて、
当院は、
最先端の獣医療検査機器の、国内での新規開発や、海外からの輸入を、メーカーや医療系貿易会社と共同で実施しています。
いくら獣医師個人の診察能力が高くても、
先端の検査機器が無くては、診察が深化・進歩しない・・・・という思いからです。
さて、
ここで重要になるのは、症例の確保と、飼い主の協力です。
当院の顧客は、
病気になったペットを、(治療することは当然ですが)、少しでも、今後の獣医療にいかして欲しい、国内の獣医療を少しでも進歩させてほしい・・・・という意識の方が多く、
症例の提供など、機器の開発等に協力頂き、
本当に助かっています。
そういう飼い主のおかげで、
現在、
4つの分野で、
新規の獣医療機器の開発と輸入の検討をしています。
しばしば
業界のインタビューやアンケートで、
どういう顧客に病院に来て欲しいか?・・・・という質問を受けるのですが、
獣医療の進歩に協力頂ける顧客
と答えます。
固体は、とても短い1回の生を生きるわけですが、
その短い1回の生から、次の世代の生に繋がる最新の医療情報をみつけていくのは、まさに現場・・・・臨床医の仕事で、それは、日々の日常の中にしかころがっていないと思っています。
・・・・・・・・
新規の医療機器ではないですが、
先だって、当院の顧客で、
約100万もする新薬で、ペットの難病を克服した方がいました。
それは、
私からの治療の提案ではなく、
飼い主自ら情報をネットでお調べになり、
高額でもいいから、どうしてもトライしたいということで、私も、初めてでしたが、治療させて頂きました。
(信じられないことに)みごとに回復し、
その過程で、飼い主(と、ペット)に協力してもらい、膨大な血液検体とデータを頂きました(大学に提供しました)。
こんな田舎町で出会った、
たった1つの症例が、
獣医療を1歩でも進歩させることを信じて
明日から、また、がんばります!!!!!
(ん?めずらしく、明るく終わったかな)
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